キミ・ライコネンはラリートルコで5位という成績を収めたが、このことが彼にとってひとつのターニングポイントになったという。
ラリートルコではアクシデントに見舞われたり、トリッキーなコースに翻弄されるドライバーが多かった中、ライコネンはミスのないラリー運びをやってのけた数少ないドライバーのひとりだった。その結果、WRCにおけるベストリザルトである5位をマークし、8位に入ったヨルダンに続くポイントを獲得することとなった。
もちろん上位ドライバーの脱落もあってのことではあるが、ここで見落としてはいけないものがひとつある。ライコネンにとってシトロエンC4WRCでグラベルを走るのが、トルコ時点でたったの3度目であり、ルーズグラベルでは2度も完走を果たしているという点だ。
「僕たちのやり方が正しいっていうことが結果として表れてきているんじゃないかな。ヨルダンではスピードに満足できなかったけれど完走できたし、トルコでは少し状況がよくなって5位フィニッシュだ。実を言うと何か特別なことをしたわけじゃない。ずっと走行経験が足りないと感じていたから走り込みを行なって、あとはペースノートに慣れる練習をしただけなんだ。今まで自信がもてる場所の方が少なかったけれど、こういった結果が出てくるとすごく励みになるんだ。それは間違いないね」
このように話すライコネンは、次戦ラリーニュージーランドへの出場は見送る予定となっている。しかし、その次の第6戦ポルトガルへ向けテストの実施を検討しているとのことだ。