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ダカール2023:ステージ2はナッサー・アル-アティヤがトップタイム、セバスチャン・ローブは大幅に後退

©A.S.O. / Erik Vargiolu / DPPI

ダカールラリー2023年大会は2023年1月2日、サウジアラビアのシーキャンプ〜アルラ間に設定されたステージ2・430kmの走行が行われたが、石の多いコースは危険の連続となった。

この日は、前回覇者のナッサー・アル-アティヤ(トヨタGRダカールハイラックス)がトリッキーなステージで今大会初のトップタイムをマークした。

「今日はパンクが1回あったが、それ以上のトラブルはなかったのでハッピー。マシュー(ボウメル、コ・ドライバー)がいいナビゲーションをしてくれた。今日はラクではなかったからね」とアル-アティヤ。

DPPI / Red Bull Content Pool

アウディRS Q e-tron E2のカルロス・サインツは、この日はアル-アティヤに5分遅れの3番手タイムとなったが、2分以上のリードを残して総合首位を守っている。これまでも激戦を展開してきたサインツ対アル-アティヤが、今回も熾烈な争いを披露することになりそうだ。

「とても過酷なステージだった。とにかく石が多くて、タイヤを残し続けるのが難しかった。かなり慎重に走っていたが、それでも1回、パンクしてしまった」とサインツはこの日の難しさを語った。

Marcelo Maragni / Red Bull Content Pool

サインツが語るように、チーム・アウディ・スポーツのチームメイト、ステファン・ペテランセルとマティアス・エクストロームはいずれもアル‐アティヤに30分以上遅れてのタイムとなった。
「ラクなステージではなく、40kmを過ぎた地点で2回もパンクしてしまった。残りの390kmをスペアタイヤなしで走らなくてはならず、生き残れるのかどうかも疑問だった」とダカール百戦錬磨のペテランセルをもってしても、過酷な1日になったようだ。

Flavien Duhamel / Red Bull Content Pool

さらに厳しい1日となったのは、総合2番手この日を迎えたバーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)のセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)で、この日は1時間以上もの遅れを喫してしまった。

「ドライビングの喜びはまったく感じなかった。本当に悪い1日となってしまった。最初の150kmは本当に石が多くて、10%くらいの速さしか出せなかったが、それでもパンクをしてしまった。タイヤのサイドウォールではなく、トレッドに小さな穴がいくつもあいていたので、どうしたらいいのか分からない。絶対にラインを外さないよう、できる限り安全に攻めたが、石の区間でもっと速く走ったマシンの方がトラブルが少なかったので、もう少し速くいった方がよかったのかもしれない。いいマシンが作れたので辛い状況だが、時速60kmで走ってパンクするのは本当にフラストレーションがたまる。結果的にタイヤが3本になってしまったので、1本のタイヤを修復しなくてはならず、それで時間がかかってしまった」とローブは悔しさをにじませた。

A.S.O. / Florent Gooden / DPPI

1月3日は、アルラ〜ハイル間に447kmのステージが設定されている。大きな岩や急な渓谷がたくさん登場し、終盤には砂丘区間も待っている。

ダカール2023 暫定結果(ステージ2終了時点)
T1 Car Class
1 C.サインツ(アウディRS Q e-tron E2) 8:34:26

2 N.アル-アティヤ(トヨタGRダカールハイラックス) +2:12

3 M.セラドーリ(センチュリーCR6-T) +24:55
4 S.ビトセ(MDオプティマスECO4) +25:40
5 G.ドゥビリエ(トヨタGRダカールハイラックス) +26:38
6 Y.アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックスオーバードライブ) +27:59
7 M.プロコップ(フォード・ラプターRSクロスカントリー) +35:24
8 S.ペテランセル(アウディRS Q e-tron E2) +36:08

26 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +1:21.43


日本勢では、チームランドクルーザー・トヨタオートボデーからトヨタ・ランドクルーザー300 GR SPORTを駆る三浦昂がすり鉢の底のような地形で転倒により大幅にタイムをロス。クルーに怪我はなかったがビバーク到着が遅れている。チームメイトのロナルド・バソは、三浦車の救出を1時間以上、試みた後に競技に復帰。4輪走行135番手・市販車トップでこのステージを終えている。



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