フーニガン・レーシングディビジョンは、米国の人気ドライバーであるケン・ブロックが、1月2日にユタ州においてスノーモービルの事故で他界したことを伝えた。享年55。
ブロックは米国のラリーやラリークロスで活躍したほか、豪快なジムカーナ動画を積極的に配信するなど、エキサイティングな活動で人気を集め、米国モータースポーツ界の象徴的な存在として知られていた。2007年と08年にはスバル・インプレッサWRX STIでPWRCに参戦し、その後はフォード・フォーカスやフィエスタのWRカーを駆ってWRCに出場。近年は米国ラリー選手権にあたるアメリカン・ラリーアソシエーションにスバルWRX STI(2021年)ヒョンデi20クーペWRC(2022年)で参戦し、22年は最終戦までタイトルを争ったほか、ポルシェ911でイーストアフリカンサファリ・クラシックにも参戦していた。
3人の子どもの父親でもあったブロック。16歳の娘リアとはコンビを組んでのラリー参戦も始めていた。リアは年末に米国内でフォーミュラ4のテストに参加しており、ブロックは事故の前日、リアが購入してリビルトした1985年式アウディUrクワトロをYouTubeで配信することを自身のFacebookで伝えていた。
なおブロックは、1月13日〜15日にかけて開催される東京オートサロン2023に合わせて来日し、トーヨータイヤブースでトークショーを実施する予定だった。