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FIAラリー委員長アンドリュー・ウィートリー、WRCラリージャパンの努力を支持

 

FIAラリー部門のボスであるアンドリュー・ウィートリーは、2022年WRC最終戦として開催されたフォーラムエイト・ラリージャパンが、厳しい内容となった世界選手権復帰戦から立ち直り、WRCのラウンドとして確立されることを支持している。

12年ぶりの日本でのWRCラウンドとして11月に開催されたラリージャパンでは、SS4でステージ中の進入禁止テープが張られていない区間から一般車がステージに入り込んで競技走行と逆方向に走行。WRC2を戦うサミ・パヤリとテーム・スニネンとあわや衝突かという重大事件が発生した。このステージは、安全上の問題からキャンセルとなった。

FIAが派遣するラリーの審査委員会は、イベント主催者が「承認された安全計画の実施において合理的な措置を講じなかった」として過失があると判断。ラリー主催者に対しては、「車両が進入し得るすべてのジャンクションには人を配置し、マーシャルに向けてそれぞれの役割の重要性と、それが一般市民、競技者、そして自分自身のためにイベントの安全な運営にどのように影響するかをさらに重視させる」ことを命じた。

また、審査委員会は「承認された安全対策に妥協や違反があった場合、または主催者が提示した合意済みの緩和策から逸脱があった場合、直ちに、そして永久に競技を中止することもある」とも提示していた。

ウィートリーは「関連書類は封鎖道路委員会に渡され、我々は今、イベント主催者とラリー安全対策委員会と緊密に協力し、2022年の教訓が十分に、そして真に理解されるように努めている」と語る。
「特筆すべきは、関係者全員による努力のおかげで競技の2日目、3日目はいい内容だったこと。主催者はイベントを成功させるために必要な時に対応できるプロ集団だ」

2023年もラリージャパンは、11月16〜19日にシーズン最終戦としての開催が予定されており、ウィートリーは今季のカレンダーを「クラシックと新しいイベントがうまく融合している」と表現している。
(Graham Lister)



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