今季から新型シュコダ・ファビアRSラリー2を投入するシュコダ・モータースポーツ。チームマネージャーのパベル・ホルテックは、クリス・ミークが今季のWRCに参戦する可能性の模索をあきらめてはいないことを明らかにした。
WRCで5勝を経験しているミークは、ラリー2マシンでの参戦経験がないにもかかわらず、昨年はシュコダの新型ラリー2マシンの開発テストに深く関わっていた。2022年12月に行われたWRCラリーモンテカルロ向けテストでもテストカーを走らせていたことから、ミークが再びWRCの戦いに戻ってくるのではという憶測が流れた。
ホルテックは、ミークがWRC開幕戦のモンテ、第2戦のスウェーデンには乗らないことを認めたが、シーズンのその先に参戦する希望があることを認めた。シュコダの事情が複雑なのは、ワークスとしての活動はもう行ってはいない点で、参戦活動はドイツをベースとするトクスポーツを通して行っている点だ。
「マシンを作るのは我々だが、プログラムを運営したり現場でマシンを走らせるのはトクスポーツだ。我々がこれに干渉することはない」とホルテック。
「テストでは、我々の開発ドライバーとしてクリスは初日に参加して、マシンのセットアップ作業を行った。クリスが参加しているのを見た人が彼はモンテに出るのだろうと思ったことは知っているが、残念ながら(モンテには)出ない」
「我々もクリスには走ってもらいたいと思っているし、クリスもドライブしたいはずだと思うが、決めるのは我々ではない。これからも、考え続けてはいく」
現在43歳のミークは、昨年のカタールインターナショナルラリーに、クリス・パターソンと組んでファビア・ラリー2 Evoで参戦し、3位でフィニッシュしている。WRCには2019年末以来、参戦はない。