トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラ代表は、自身がともにWRCを戦ったチームメイトのなかで一番強かったドライバーはセバスチャン・オジエだと語った。また、新WRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラは、10年にひとりの逸材と表現した。
これは、独自のインタビューに対してラトバラが答えたもので、WRCで一番手強かったチームメイトは誰だったか、という問いに対し「セバスチャン・オジエ。まったく、ためらいはないね。なんの疑問もない。彼が最速だったからなのではなく、彼は、自分がそれまで見てきたなかでも信じられないほど勝利への欲望を持っているからだ。自分にも情熱はあったが、キャリアを振り返ると、彼は自分以上に強い意志を持っていた人物だと言えるね」
2022年に22歳でWRCドライバーズタイトルを獲得したロバンペラについて、ラトバラは「彼はすでに、信じられないほど素晴らしいレベルに達している。計り知れないほどの才能があり、ラリーのトップレベルではめったに現れないような逸材だ。このような才能は、もしかしたら10年に一度しか見ることはできないかもしれない」と評した。
ロバンペラは、1月19〜22日から始まる2023年WRC開幕戦ラリーモンテカルロから、タイトル防衛に向けての戦いに挑む。一方のオジエは、勝田貴元と3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドをシェアして今年もスポット参戦。モンテカルロにも登場する。
(Graham Lister)