WRC9連覇王者で、2022年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロでは、新規定のラリー1マシンでの初優勝を飾ったセバスチャン・ローブ。現在、サウジアラビアでダカールラリー2023にバーレーン・レイド・エクストリームからプロドライブ・ハンターで参戦中だが、今季のWRC参戦についてはMスポーツ・フォードと可能性を模索していくようだ。
WRCモンテカルロを連覇するというローブの希望は、今回のダカールラリーのフィニッシュが前回よりも2日遅くなったことから実現が難しくなった。前回ローブは、ダカールを終えた後に自宅に戻ってひと晩を過ごした後、WRCモンテカルロの1デイテストに参加してからレッキを迎えることができた。しかし今回、ダカールの後にWRCモンテカルロに参戦するとなれば、ダカールのフィニッシュから直行でレッキを迎えなければならなかった。
「今回、ダカールからそのまま参戦するのは難しそうで、あまりうまく噛み合わなかった」とローブ。
今季、この後のWRCラウンドに参戦する可能性について問われるとローブは「もちろん、昨年のように何戦かに参加することはできる。そのことについて話し合いながら可能性を探る予定だ。今は何も決まっていない。今、出ているイベントに集中しているからね」
今季のMスポーツ・フォードには、2019年のWRCチャンピオン、オィット・タナックが加入。もしローブが再びフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1に乗ることになれば、チームがふたりのWRC王者を一緒に走らせるのは2002年にコリン・マクレーとカルロス・サインツが参戦して以来、21年ぶりとなる。