2023年のWRC開幕戦を務めるラリーモンテカルロ(1月19〜22日、アイス&ターマック)が75台を集めたエントリーリストを発行した。
導入から2年目を迎えるハイブリッドのラリー1マシンは10台がエントリー。カッレ・ロバンペラは、新王者として初のタイトル防衛に臨む。プライオリティ1のドライバーのカーNo.選択制は継続され、ロバンペラにはチャンピオンナンバーの1を選択する権利が与えられるが、現在のリストでは昨年までの69のままとなっている。トヨタ・ガズーレーシングWRTは、ロバンペラのチームメイトとして、エルフィン・エバンスとセバスチャン・オジエをエントリーしている。勝田貴元もトヨタ・ガズーレーシングWRTからのエントリーとなっているが、マニュファクチャラーズ選手権のポイント対象からは外れている。
ヒョンデは顔ぶれが大きく変わり、長年エースを務めるティエリー・ヌービルに加え、ヒョンデからの初参戦となるエサペッカ・ラッピがヒョンデi20 Nラリー1 ハイブリッドのドライバーとしてエントリー。サードカーのドライバーにはダニ・ソルドを起用した。Mスポーツ・フォードからヒョンデに復帰したクレイグ・ブリーンは、第2戦ラリースウェーデンからの参戦になる模様だ。
入れ替わりにヒョンデからMスポーツ・フォードに戻ったのは、2019年王者のオィット・タナック。キャリアの始めから支えてきてもらった古巣から、初めてフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1での参戦を迎える。チームメイトにはピエール・ルイ・ルーベ、ギリシャのプライベーター、ジョルダン・セルデリディスを迎えるが、マニュファクチャラーズ選手権のポイント対象はタナックとルーベのみとなっている。
WRC2部門には25台がエントリー。今回は新王者のエミル・リンドホルムの名前はないが、トクスポーツは、新型シュコダ・ファビアRSラリー2を投入し、オリバー・ソルベルグ、サミ・パヤリ、マルコ・ブラシア、ニコライ・グリアジンを走らせる。
Mスポーツ・フォードは、アドリアン・フルモー、グレゴワール・ミュンステールのふたりをフォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIのドライバーとしてエントリー。そのほかの強豪では、ヨアン・ロッセル、ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3ラリー2)、クリス・イングラム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)などの名前が並ぶ。