WRCマニュファクチャラーズ選手権のディフェンディングチャンピオン、トヨタが2023年WRC開幕戦ラリーモンテカルロ向けのテスト(1月19〜22日)を行い、2023年仕様が公の場に姿を現したことをWRC.comが伝えている。
この日はセバスチャン・オジエが、低温・ドライのコンディションでトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドを走行。マシンは、パワーとトルクを向上させるためにエンジンに改良が施されたが、最大の変更は車体側面のエアインテークがなくなったこと。ハイブリッドシステム用バッテリーは昨シーズンまでの予想よりも低い温度で稼働しているが、チームはインテークをなくした空力面でのアプローチが、2023年のGRヤリス・ラリー1ハイブリッドには有効だと考えているようで、昨年末に行われた空力のアップデートと連動してリヤウイングにも手が加えられている。
テクニカルディレクターのトム・ファウラーは「今シーズンのマシンには自信を持っている。パフォーマンス面と信頼性での向上を確認しており、昨年から始めたマシンを進化させる作業を継続している。どのライバルとも戦えるマシンができたと信じている」と語っている。
ハイブリッドのラリー1マシン規定が導入された2022年、トヨタはシーズン前半で圧倒的な強さを見せてきたが、地元日本で開催された最終戦ではヒョンデに1‐2フィニッシュを許している。