キミ・ライコネンがトルコで得た5位という戦績について、自身の公式ウェブサイトでコメントを発表している。
「うれしくてジャンプしてしまいそうだよ。だってトルコでは10ポイント獲得できたんだからね。WRCへの参戦を始めて以来一番いい気分だよ。チームのみんなもとってもよろこんでいた。
以前から僕たちの目標はシンプルなものだった。完走、完走、完走。これだけ。ようやく完走できるようになったわけだけれど、それプラス結果も出すことができるようになったんだ。
最終ステージは特にそうだったけれど、トルコでは適正なスピードがどれくらいなのかを見つけるのがすごく難しかった。だからいくつかのステージではすごく慎重に走っていたんだ。これでいいのかなって思うくらいにね。
まるで氷の上を走っているみたいに滑りやすかった。僕はプッシュしたんだけれど、カイがうまいこと制してくれた。そのおかげで完走できたんだ。トルコでの5位は、スタート前に僕らが予想していた結果よりいいものだったよ。
前にも言ったとおり、本当にタフなラリーだった。だってミッコ・ヒルボネンはスタート時に攻めすぎて岩にぶつけたし、彼以外に僕よりも経験あるトップドライバーさえもミスしていたんだからね。
ただ、トップ5に僕が入り込む余地はまだない。僕はまだ第2集団にいる状態なんだ。アイスホッケーで言うなら、控えのセンターフォワードじゃないかな。でもこれはたいしたことじゃない。僕は今を楽しんでいるよ。
次のラリーはきっとこれまでとはまったく違ったラウンドになりそうだから、僕たちにとっては新しいチャレンジになるね。
僕がWRCで走るようになってからまだ日が浅いけれど、トルコはまちがいなく今まででベストのラリーだったよ。疑問の余地はない。
トルコはルーキーに限らずどのドライバーにとっても初めてのコースとなったわけで、そういう意味からすれば、僕にはアドバンテージがあったと言える。だって走行する5分、10分前には誰ひとりコースを知る者はいなかったんだから。
現時点でトップとのポイント差がどれだけなのか、そんなことを気に掛ける必要はない。それに夏にはブルガリアという、またどのドライバーも走ったことのない場所へ行くんだからね。でもトルコでたくさん勉強できたから、他の新しい場所でのラリーにも自信はあるよ。
クルマには満足している。どんどん良くなっている感じがするし、ドライブもしやすくなっている。
トルコではターマックもあったわけだけれど、そうだね、グラベルタイヤを履いて、グラベル用のセットアップにして、グリップレベルに慣れるには少し時間が短い感じがした。つまりいいように考えれば、路面状態をそれほど細かく気にすることはないっていうことにもなるね。
僕はニュージーランドには行かないつもりだから、休養できるね。でも休暇というわけにはいかない。やらなきゃならないことはあるんだ。できるだけ早くクルマをファクトリーに戻して(ちょっと難しい状況だけど)、次のポルトガルに向けてテストができれば、と考えているよ」
ライコネンは第5戦のニュージーランド(5/7〜9)をスキップし、第6戦ポルトガル(5/28〜30)に出場する予定。