2023年シーズンWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月19日(木)に初日のSS1とSS2が行われ、ベストタイム2本を並べたトヨタのセバスチャン・オジエが、チームメイトのエルフィン・エバンスに6.0秒差をつけて首位に立った。15.4秒差の3番手にはMスポーツ・フォードのオィット・タナック、15.5秒差の4番手にはヒョンデのティエリー・ヌービルがつけている。
モンテカルロラリーは19日(木)の朝にシェイクダウンを実施。日が落ちた後に恒例のモナコ・カジノ広場前での華やかなセレモニアルスタートを行った。スタートランプに上がったクルーはそのまま約70km北上し、ソスペル近郊のSS1「La Bollene-Vesubie / Col de Turini 1」とSS2「La Cabanette / Col de Castillon」を走行し、モナコのサービスへと戻っている。
15.12kmを走行するオープニングステージを制したのは、シェイクダウンでもベストタイムを刻んだオジエ。アイスパッチが存在する難しいコンディションでエバンスに1.3秒差をつけて幸先良くトップに立つ。6.0秒差の3番手にヌービル、6.9秒差の4番手に勝田貴元、7.4秒差の5番手にカッレ・ロバンペラとトヨタの2台が続く。Mスポーツ・フォード復帰初戦となったオィット・タナックは、ベストから8.6秒差の6番手だ。
続くSS2は今回最長の24.90kmを走行する。オジエはここでも好走を披露し、エバンスに4.7秒差の連続ベストを刻む。2本のナイトステージを終え、2番手のエバンスに6秒のアドバンテージを得たオジエは、「いいスタートが切れた。ブラックアイスのあった1コーナーを除けば、ほとんど危険な箇所はなかったね。今夜は後方スタートというアドバンテージを活かせたよ」と、余裕の笑顔を見せている。
このステージで6.8秒差の3番手タイムをマークしたタナックが、バンクにヒットしたヌービルをかわし、0.1秒差ながらも3番手に浮上した。一方、4番手につけていた勝田はハンドブレーキトラブルに見舞われて、40秒近くのロス。総合順位では9番手までポジションを落としている。「すべてのヘアピンコーナーで、何もできませんでした」と、勝田はがっくり肩を落とした。
競技2日目はSS3〜SS8の6SS、SS走行距離は105.34km。オープニングのSS3は日本時間1月20日の17時09分にスタートする。
WRCモンテカルロ SS2後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 26:33.7
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +6.0
3. O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +15.4
4. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +15.5
5. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +17.1
6. D.ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) +32.1
7. P-L.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +40.3
8. E.ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) +41.4
9. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +57.0
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:06.6