WRCにタイヤを単独供給するピレリは、今季WRC開幕戦のラリーモンテカルロで、P Zero RA WRCの新しいソフト/スーパーソフトコンパウンドバージョンを投入した。
WRCモンテカルロで使用されるピレリタイヤ
P Zero RA WRC:2023年のために適正化したターマックタイヤのソフトコンパウンドバージョンで、今回のモンテカルロで実戦デビューを迎える。このスペックは、グリップが最も低いドライ舗装向けに開発された。また、低温に適した舗装タイヤが要求されるラリーモンテカルロ専用仕様のスーパーソフトも、今回初投入された。シェイクダウンでトップタイムをマークしたトヨタのセバスチャン・オジエは、この時はスーパーソフト6本を選択していた。
Sottozero STZ-B:あらゆるカテゴリーに対応する汎用性の高い冬用タイヤで、濡れた路面、雪道、雪とアイスの混じった路面に対応するよう設計。スタッド付きとスタッドレスの2種類が容易されている。
ピレリは今回のWRCモンテカルロに、ラリー1マシン用として800本のタイヤを持ち込んでいる。トップカテゴリーの各ドライバーが自由に使えるタイヤは80本で、そのうちラリー中に使えるのはシェイクダウン用の4本を含む最大38本となる。ラリー用のタイヤの配分数は次のとおり。
P Zero RA Super Soft:24本
P Zero RA Soft:20本
Sottozero STZ-B スタッドあり:24本
Sottozero STZ-B スタッドなし:12本
さらに、ピレリはこのイベントに参戦するWRC2部門を含めすべての4輪駆動車両に、下記の通りの配分で計2700本を供給する。
P Zero RA7+B:20本
P Zero RA9:16本
Sottozero STZ-B スタッドタイヤ:24本
Sottozero STZ-B:12本