WRCモンテカルロ:オジエ「ローブと再戦? ぜひやりたいね!」イベント後記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCモンテカルロ:オジエ「ローブと再戦? ぜひやりたいね!」イベント後記者会見

©TOYOTA

WRCラリーモンテカルロのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。2023年の開幕戦、スタートからフィニッシュまでリードを守り続け完勝を決めた、トヨタのセバスチャン・オジエ。セバスチャン・ローブとのタイ記録を更新して、イベント最多の9勝をマークしたが、今回不在だった前回覇者のローブとの再戦の可能性を問われると大いに意欲を見せた。

●WRCイベント後記者会見 出席者

TOYOTA

1位ドライバー:セバスチャン・オジエ=SO(トヨタ・ガズーレーシングWRT)
1位コ・ドライバー:バンサン・ランデ=VL(トヨタ・ガズーレーシングWRT)
2位ドライバー:カッレ・ロバンペラ=KR(トヨタ・ガズーレーシングWRT)
3位ドライバー:ティエリー・ヌービル=TN(ヒョンデ・シェル・モビスWRT)
ヤリ‐マティ・ラトバラ=J-ML(トヨタ・ガズーレーシングWRT、チーム代表)

Q:セブ、これで自分がラリードライバーになるきっかけとなったイベント、ラリーモンテカルロの歴史で最も成功を収めたドライバーとなった
SO: ありがとう! まさにその言葉どおり、ドライバーになろうという夢を持つきっかけとなったラリーなんだ。この話はもう飽きられてしまっているが、思いはは同じままだ。この気持ちをコンビを組んでまだ2戦目のバンサンと共有できて、本当にうれしいよ。彼は自分に大きな自信を与えてくれるし、ジュリアン(イングラシア、オジエの前コ・ドライバー)と似ているところがたくさんあって、この声でスタートするとちょっと混乱するくらい。新型コロナウイルスの関係でコ・ドライバーは全員出席できなくなってしまった。近いうちにコ・ドライバーも出席できるようになってほしいね。彼らなしでは自分たちは何もできないのだし、彼らはここにいてその功績を讚えてもらうべき人たちだと思っている。

TOYOTA

Q:コンディションはどれくらいチャレンジングだったか
SO:昨年のコースから、残念ながらキャンセルになったシステロンを除けば同じ。昨年からの南部を中心としたラリーでは、このようなことが起こる可能性が大きい。低い場所からステージをスタートすると、世界温暖化の影響はあちこちに出ていて、どこにもターマックが出ていて、頂上に行ったらもしかしたら雪があるかもしれないくらい。自分はギャップ出身だから言いたくないが、もっとほかの場所もある。そうしたステージが復帰するチャンスがあるかもしれないと聞いたが、そうすればもっとイベントに動きが生まれると思う。タイやチョイスの駆け引きが戻り、素晴らしいステージでより面白みのあるラリーになる。初日はプッシュして差をつけようと頑張っていたが、2日目はカットのリスクをとらずにポジションを守ろうとしていた。タイヤに不運なことが起こらないようにと思いながらね。最終日はうまくコントロールできた。

Q:金曜日の朝、ギヤボックスをまるごと交換したようだが
SO:見たことがないような、見事な作業だったよ。実はクラッチに関連していた問題で、チームが金曜日の午前に何かがおかしいことを見つけたが、それが何なのかは分からなかった。あと13分でスタートするという時に誰かが「OK、ギヤボックスを替える」と言ったんだ。自分は「いや、13分でできるわけない」と思ったよ。TCインの2分前まで自分たちは待っていた。チームとメカニックたちには、心から感謝しなくてはならない。みんなに、もうすぐシャンパンが届くからねと約束したよ。本当に素晴らしい仕事だった。

Q:セバスチャン・ローブはSNSで祝福を贈っていたので、来年は再び対戦を
SO:ぜひ! 自分が競争を楽しんでいるのは周知の事実で、彼がいるといい戦いになることが多い。自分たちがヒートアップすればするほど、いいショーになる。来年、彼がでてきてくれたら素晴らしいと思うし、ここに並んでいるみんながいれば、クールなラリーになるよ。

Q:バンサン、初優勝の気分は
VL:正直、このリザルトを予想はしていたが、まだあまり実感がわかない。このコンビでのラリーはまだ2回目だし、前回のジャパンはうまくいったのでいつか勝てると思っていたが、ここでそれが実現した。

Q:最終ステージはどんな感情だったか
VL:前日までと変わらない。たぶん、フィニッシュラインまでは。自分は自分の仕事をしていたし、その先にもコントロールがあったからね。すごく感動的だったが、まだ仕事が終わっていなかったから、それを表に出せなかったんだ!

Q:自分のシート側でのチャレンジはどうだったか
VL:グラベルクルーのノートからはあまり変更がなかった。もっと悪くなることもあり得たと思うので、おかげでかなりラクになった。ドライのラリーになったことでペースが上がり、この週末は本当にビッグチャレンジだった。ジャパンより大変だった。

Q:カッレ、モンテでは初めてのポディウム。ハッピーか
KR:かなりハッピーだね。最終的にかなりポイントが獲れたし、それが一番重要。いつもとはちょっと違うモンテで、かなりドライだったが、フルプッシュだった。木曜日の夜と金曜日の1ループ目にかなりタイムをロスした。もっといい走りができたと思うが、ダストと塩(融雪剤)がすごくて最初に走行するのはラクじゃなかった。その後はペースが良くなり、いいバトルができた。

Toyota Gazoo Racing WRT

Q:ナイトステージはどこが好きではないのか
KR:分からないね。自分のドライビングスタイルにはベストではない。あのようなステージを快適に感じたことはない。

Q:スウェーデンでは先頭走行だ。天気予報はチェックしたか
KR:サッパリ分からないが、本格的なウインターコンディションになっていいラリーができるといいね。あまり路面の掃除をしなくて済むような天気になることも祈るよ。後ろから、速いドライバーがたくさんスタートするからね。

Q:ティエリー、このラリーの出来は
TN:どうだろうね。最終的にポディウムに上がれたことには満足するべきだと思う。序盤は、みんなと比べてペースがあまり追いついていなかったからね。それに努力はしていたが、なかなかタイムにつながらなかった。常に2秒くらい遅れていた。金曜日の朝から、タイヤ戦略の違いが勝負を決める要因になることは分かっていた。土曜日の午後はタイヤが良くなり、ベストタイムも出せた。でも、正直あまり長くは続かず、最終日はみんな同じようなコンディションになったので、パワーが足りないと感じたこともあった。結果的には、自分たちのミスなのだと思う。チームとして、コンディションがこんなにドライになることを予想していなかったと思うし、いつものモンテカルロにようにちょっとソフトなセッティングで臨んだが、今回はうまくいかなかった。

Q:最終日の午前は、少しヒヤリとする場面があった。ヘアピンコーナーのアウト側が何もなかったので、本当にラッキーだった。見ている方もだが、あの時は心臓が飛び出るかと思ったのでは
TN:本当に奇妙だったよ。スタートラインの後、最初のブレーキングだった。夜の間にセッティング変更を行ったので、パフォーマンスがを上げられるかをチェックしようとしていた。ブレーキングの直前にフラットに近いコーナーがあって、その時点で死ぬほどアンダーになっていた。だから「ああ、このステージはずっとこうなんだ、自分はもうダメだ」と、ちょっとヤケになっていた。それで、ヘアピンのブレーキをすっかり忘れていて、集中力が切れてしまっていたが、ラッキーにも切り抜けられた。それで最初のステージからタイヤが減ってしまい、一日中、それでなんとかするしかなかった。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:次戦に向けての気分は
TN:リザルトを一転させることは難しい。一戦一戦が接戦になっている。今回はトヨタにアドバンテージがあると見ていた。差は大きくはないが、彼らが勝ち抜けるには十分だった。スウェーデンがどうなるかは分からない。明確な目標は、ペースに乗って少しでもアドバンテージを握ることができたらいいと思う。そしてベストを尽くす。カッレも言ったように、スタート順が重要になってくるので、いいコンディション、イコールコンディションになることを期待している。そうすれば、もっと楽しくなるからね。でも、次戦は数週間後に迫っているので、それまでにいい仕事をしなければならない。

Q:ヤリ‐マティ、トヨタが1‐2とチームとして最高の滑り出しで、土曜日の午後まではトヨタ勢がステージウインを独占していた。いい週末になったのでは
J-ML:本当にいい週末だったし、みんなとても喜んでいる。セバスチャンはすごくハングリーで昨年のリベンジをしたいと思っていたし、カッレはいい週末にしたいと思っていたが目標はポディウムだっただろうから、予想以上のリザルトだ。最終的に1‐2フィニッシュを決めたうえに、4位と6位、4台がトップ6に入って、一番多くステージウインを獲り、カッレはパワーステージも制した。これ以上ない出来だ。

Toyota Gazoo Racing WRT

Q:どのチームにも、信頼できるラリー優勝者がひとり以上いるのはいいことだ。コンペティティブになりそうなシーズン、今はいい滑り出しを決めたが、次戦は状況が一変する
J-ML:そうだね、ティエリーも言ったとおり、常に接戦になることは選手権にとって素晴らしいことだ。どのチームにも選手権を勝てるドライバーがいるのは、ラリーにとって理想的なことなので、非常にエキサイティングなシーズンになることは間違いない。そしてもちろん、超激戦になる様子を見たいが、トヨタのドライバーがそれをいい形にできることを願いたいね。



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