2月9〜12日に開催されるWRCシーズン唯一のピュアスノーラリー、ラリースウェーデンに向けて、ラリー1勢では各国の国内戦に準備として参戦するドライバーも多い。
Mスポーツ・フォードのオィット・タナック、トヨタの勝田貴元、ヒョンデのエサペッカ・ラッピはそれぞれ、国内戦格式のラリーにエントリーする。タナックは、2月4日に母国エストニアのオテパアラリーでフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1をドライブ。勝田とラッピは、同じ週末にフィンランドで開催されるクオピオラリーに、それぞれトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド、ヒョンデi20 Nラリー1ハイブリッドで登場する。
2023年のWRCはマニュファクチャラーズ選手権チームのテスト規定が厳しくなり、1年間に21日、3台エントリーチームの場合でドライバーひとりにつき7日となっている。国内選手権に参戦することはテストとは見なされないため、ドライバーにとっては、実戦に近いコンディションでの調整を行う絶好の機会となる。
「地元の道をプーマ・ハイブリッド・ラリー1で走れるのは最高だし、地元のファンもこのニュースを喜んでくれるはずだ」と語るタナック。プーマ・ハイブリッド・ラリー1のデビュー戦となったWRCモンテカルロは5位でのフィニッシュとなっている。
「このマシンではフルイベントは1回しか出ていないので、もっと早く順応するためには走行経験を積むことが欠かせない。オテパア・ウインターラリーには2021年にも参戦したが、とてもドライブが楽しい道だった。楽しみにしているし、集まってくれるファンに感動を与えたいね」とタナック。
また、クオピオラリーの主催者は公式SNSで勝田とラッピの参戦を伝えており「このイベントで2台のラリー1マシンを見ることができる!」と盛り上がりを見せている。
今季、ヒョンデに移籍したばかりのラッピは自身のSNSで「フィンランド選手権のクオピオに、ヒョンデi20 Nラリー1ハイブリッドで参戦できることを伝えられて、ハッピーだよ。とてもワクワクする機会。ヒョンデ・モータースポーツに感謝している」とコメントを寄せている。