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WRCスウェーデン:ジュニアWRCはウィリアム・クレイトンが逆転優勝

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2月12日にフィニッシュしたWRCラリースウェーデン。このイベントが今季開幕戦となったジュニアWRCでは、アイルランドのウィリアム・クレイトンが最終日にローラン・ペリエを逆転し、ジュニアWRC初優勝を飾った

今季もジュニアWRCは、Mスポーツ・ポーランドが製作したフォード・フィエスタ・ラリー3にピレリタイヤを履くワンメイクシリーズとなる。モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミーから参戦するクレイトンは、SS12まで40.5秒差をつけてのリードに立っていたが、SS13をスタートしてわずか200mの地点でボンネットが吹き飛ぶというトラブルに見舞われ、ここで50.9秒をロス。首位のローレン・ペリエに19.7秒差の2番手で、最終日を迎えた。

するとクレイトンは、この日最初のステージだけでペリエに13.6秒差をつけてのスーパータイムをたたき出し、その差は6.1秒に。続くSS17でもベストタイムを連発すると、ここでペリエに2.7秒差をつけての首位に再浮上を果たした。最終パワーステージではペリエも反撃してベストタイムをマークしたが0.6秒届かず、クレイトンが首位を死守して優勝。ジュニアWRC史上、最も僅差でのフィニッシュは2015年のラリーフィンランドでカンタン・ジルベールがヘンリ・ハアパマキを退けた0.5秒で、今回はそれに続く僅差の戦いとなった。

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「土曜日の午後、ボンネットが吹き飛んで大量にタイムロスしてからは、とにかくストレスだらけだったし、夜に寝る時もまだ可能性はあると考えるようにしたが、しんどかった」とクレイトンは明かした。
「最終日の朝はとにかく全力を尽くした。いい滑り出しができていいタイムが出せた。最終ステージは、できる限り丁寧に走らなくてはならなかった。信じられないよ。たくさんの人に感謝しなくてはならない。これで2年間、この選手権を戦っているが、モータースポーツ・アイルランド・ラリーアカデミー、家族であるDGMモータースポーツ、かかわってくれるみんなのためにも、本当にうれしい」

3位には、ペリエから2分以上遅れてパラグアイのディエゴ・ドミンゲスが入った。
ジュニアWRCの次戦第2戦はクロアチアラリー(4月20〜23日、ターマック)となる。

WRCスウェーデン ジュニアWRC部門最終結果
1 W.クレイトン(アイルランド) 2:45:05.5
2 L.ペリエ(フランス) +0.6
3 D.ドミンゲス(パラグアイ) +2:28.4
4 G.ミュンステール(ルクセンブルグ) +3:02.6
5 R.ヘルナンデス(スペイン) +7:44.9
6 R.ブラッハ(スペイン) +10:35.9
7 T.レンソネ(ベルギー) +14:46.0
8 H.アンワール(ケニア) +19:07.0

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