WRCイベントが行なわれる前に、出走順を決める予選セッションを導入してはどうか、という意見がドライバーたちから出されている。
先週末のヨルダンラリーでは、フォードとシトロエン両チームで出走順が有利になるような巧妙な操作が行なわれた。レギュレーションに触れないかたちではあったが、論議を呼でいる。
6度のチャンピオンに輝き、ヨルダンでも優勝したセバスチャン・ローブは、このような事態をなくすためにドライバーたちがもっと関心をもって取り組む必要があると述べている。
「こんな話し合いは本当につまらないし、これ以上したくもない。それでも状況を改善するための方法を見つける必要があると考えたから、ドライバー全員で話し合ってひとつの方向性を見出したんだ。それがラリーの予選になるようなシェイクダウンを行なうというものだよ。
レース前に4ラップ走行するんだ。最初の3ラップは路面をきれいにするためのもので、最後4ラップ目でタイムを計測する。そこで最速タイムを出したドライバーがデイ1での走行順を選ぶんだ。その要領で各日トップのドライバーが次の日の出走順を決めていく。誰にとっても公平だし、勝利のチャンスも全ドライバーにある。これが一番フェアな方法さ。
このシェイクダウンステージは観戦しても楽しめるんじゃないかな。メディア的にみてもいい案だし、問題もなくなる。そしてWRCが2デイイベントになったとしてもうまく対応できると思う。だってとあるイベントでは2日間ラリーをせずに戦略だけを考えて、日曜日にだけラリーをしたこともあったのだからね」