WRC第3戦ヨルダン・ラリーのデイ2が4月2日(金)に行われ、デイ1で3位につけていたセバスチャン・ローブ(シトロンC4WRC)がトップに立った。2位はセバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)、3位はヤリ-マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)。ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)はアクシデントでリタイアとなっている。
王者ローブが勝負に出た。初日の先頭スタートから開放され、3番手スタートのローブはヨルダンのグラベルロードを快走。先頭スタートでペースが伸び悩むラトバラを捉えてラリーリーダーとなった。最終日デイ3のことを考えれば不利な先頭スターターとなる総合1位になるのは得策ではないが、まるでチェスのような戦略ゲームに辟易としたローブは自力で勝利をつかむ道を選んだ。2位オジエに24.6秒差、3位ラトバラに27.7秒差を築いているローブ。デイ3でもトップの座を守りきることができるだろうか?
4位は、上位タイムを刻みながらも2本のロングステージで遅れてしまったペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)。ローブとの差は43.2秒とかなり開いているが、デイ3でも4番手スタートと出走順は悪くない。ソルベルグは「マキシマムアタックで行く」と宣言しており、最終日にどれほど追い上げるか楽しみだ。
なお、5番手スタートと絶好のスタート順だったミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC)はSS8でサスペンションを破損してリタイア。久々のドライビングミスにより勝機を逸してしまった。