先日開催された新城ラリーで優勝したヘイキ・コバライネンが、エクストリームEのシーズン3にジェンソン・バトンが率いるJBXEから参戦することになった。男性と女性のドライバーが組んでの参戦となるエクストリームEでは、ヘッダ・ホサスがチームメイトとなる。
JBXEはシーズン1を3位で終えていたが、前シーズンはポディウムフィニッシュもマークしながらも9位と低迷した。このため、2023年は新しいドライバーラインナップで、勢いを取り戻すことを目指しているという。
チームオーナーのバトンは「男性ドライバーに新たにヘイキを迎え、さらにヘッダが引き続きチームから参戦するというラインナップを発表できることがうれしいよ!」と語る。
「モータースポーツで活躍を続け、F1でも戦ってきたようなドライバーを迎えることは、チームにとってもこのシリーズにとっても素晴らしいことだ。彼がラリーの世界に進出したので、チームが彼にアプローチするのは自然な流れだった。彼がチームに加わることに同意してくれたのはこの上ない喜びだし、成長を続けているヘッダのシートを確保できることも同様にうれしい」
2007年から2013年までF1に参戦していたコバライネンは、2008年のハンガリーGPで優勝をマーク。この時は、F1で勝利を収めた100人目のドライバーとなった。その後、2015年に日本のSUPER GTシリーズにスイッチ。タイトルを獲得した翌年には、並行して日本でラリーにも参戦を開始した。2021年にJN-2チャンピオン、シュコダ・ファビアR5にスイッチして最高峰のJN-1にステップアップした2022年も、圧倒的な強さを発揮して文句なしのタイトルを獲得している。この年のWRCラリージャパンではWRC2に参戦して、クラス5位と健闘した。今季の全日本ラリーには第2戦新城ラリーから参戦。11SS中10SSを制しての圧勝で上々の滑り出しを見せている。今季は、母国フィンランドの国内ラリー選手権にも参戦を開始しており、スノーラリーでの経験も積み始めている。
エクストリームEで、自身初めてオール電動のオフロードレース選手権に挑戦するコバライネンは「JBXEからエクストリームEに参戦できることになって、とてもワクワクしているよ!」とコメント。
「素晴らしいチームやドライバーが揃っている素晴らしい選手権なので、チームのみんなと参戦できることを楽しみにしている。キャリアの中でまた新しいことに挑むことになる。F1時代の後、GTやラリーといろいろ始めてきたが、常に新しいチャレンジを模索しているし、今回も楽しみにしている。間違いなく大きな学びとなると思うが、その準備はできているし、すぐに速さを出せるようになりたいね!」
2023年のエクストリームEは3月11〜12日にサウジアラビアで開催し、全5戦が予定されている。