今季最初のグラベルラリーとなるWRC第3戦メキシコの開幕を控え、ヒョンデのエサペッカ・ラッピは、前戦スウェーデンで見せたペースをつなげたいと意欲を見せている。ラッピがヒョンデi20Nラリー1でグラベルに挑むのはこれが初めて。
「メキシコがまったく違うラリーなのは分かっている」とラッピ。
「路面はグラベルだしスウェーデンよりもかなり低速だが、(スウェーデンでの)フィーリングはポジティブだったし、自分たちのマシンがこうしたコンディションで速いことは理解している。スウェーデンでは土曜日の午後にタイヤが剥離するようなトラブルが起きてしまったが、自分はポジティブな気持ちでいるよ」
「マシンは、昨年のフィーリングとは少し違っている。でも、ドライブがしにくいという感じはしない。何かを変えることができれば違いが出るかもしれないが、ホモロゲーションが必要なことかもしれない。それが可能なのかは、自分には分からない。チームでのフィーリングはいいし、メキシコでもこの流れをつなげていきたい」
現在32歳のラッピはWRCメキシコに過去3回参戦しているが、トップ10圏内でフィニッシュしたことはまだない。前回、Mスポーツ・フォードからフォード・フィエスタWRCで参戦した2020年には、出火に見舞われている。