WRC第4戦クロアチアラリー(ターマック)は、4月20〜23日の開催に先駆けて、エントリーリストを発行。20カ国から57台のエントリーが集まった。
トヨタからは、選手権首位に立っているWRC8冠のセバスチャン・オジエ、昨年のクロアチアの覇者で現WRC王者のカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンスが参戦。オジエは、クロアチアで初めてWRC戦が開催された2021年にイベントを制しているが、昨年は参戦していない。4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1・ハイブリッドのドライバーとして、勝田貴元も名を連ねる。
ヒョンデは、選手権2番手につけるティエリー・ヌービル、エサペッカ・ラッピに加え、ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのサードドライバーにクレイグ・ブリーンを起用する。ブリーンのWRC参戦は、第2戦スウェーデン以来。
Mスポーツ・フォードがマニュファクチャラーズ選手権にノミネートするのは、オィット・タナックとピエール‐ルイ・ルーベ。タナックは前回のクロアチアでは、パワーステージでロバンペラに4.3秒届かず勝利を逃している。
WRC2部門は多くの強豪が名を連ねるが、選手権リーダーのオリバー・ソルベルグはエントリーはするもののポイント対象は見送る判断をくだした。これにより、開幕戦を制したヨアン・ロッセルが選手権2勝目をマークする可能性が大きく広がるかもしれない。
しかし、エミル・リンドホルム、前戦メキシコを制したガス・グリーンスミス、サミ・パヤリ、ニコライ・グリアジン(いずれもトクスポーツ、シュコダ・ファビアRSラリー2)、Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2)、ゲオルグ・リンナマエ(ヒョンデi20Nラリー2)など、誰が優勝してもおかしくない顔ぶれだ。マウロ・ミーレ、アーミン・クレマー(いずれもファビアRSラリー2)は、WRC2マスターズカップにもノミネートしている。
クロアチアでは、フォード・フィエスタ・ラリー3のワンメイクシリーズ、ジュニアWRCが第2戦を迎え、ローレン・ペリエ、ウィリアム・クレイトン、ディエゴ・ドミニゲスなど8人がエントリーしている。