ERC開幕戦ラリーセラス・デ・ファフェで2位に入ったマッズ・オストベルグは、今季、以降のERCではさらに速さを高めていく構えだ。
今季もシトロエンC3ラリー2を駆るオストベルグだが、ファフェでは初めてMRFタイヤ・ディーラーチームから参戦した。ファフェ戦の前で実施したテストは限定的だったが、ラリーではステージウインを2本奪取してSS6まではラリーをリード。最終的に、イベントを制したヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)に10.8秒差の2位でのフィニッシュとなった。
WRCでは1勝を経験、現在35歳のオストベルグはファフェのフィニッシュで「リザルトにはハッピーだが、最終ステージでパンクに見舞われたミッコ(ヘイッキラ)のことは本当に気の毒に思う。ラリーを通してハードに戦ったし、ヘイデンもミッコもそうだった。だから、3人が揃ってトラブルなしでフィニッシュしたとしたら、ビックリだね」と語った。
「ERCにはものすごく速いドライバーがいるので、優勝争いができてもちろんハッピーだった。週末を振り返れば自分たちは持てる力のすべてを出し切ったし、ここからはもっと成長しなくてはならない。自分たちのパッケージはまったく新しくなったので、100%になるまでに学ばなくてはならないことがある。そのことは承知しているし、ラリーの前から分かっていた。1日半しかテストができなかったし、このような新しいパッケージでは基本的にはそれでは足りないからね」
2020年にWRC2タイトルを獲得しているオストベルグは、2022年はハンガリー選手権でタイトルを獲得。今季はERCにフル参戦する予定だ。
(Graham Lister)