ヒョンデ移籍後、3戦目となったWRCメキシコでクラッシュを喫したエサペッカ・ラッピ。ヒョンデのチーム代表シリル・アビテブールは、アクシデントのことは忘れて、この先のラウンドでも同じような速さを見せるよう後押ししているようだ。
開幕戦モンテカルロは8位、前戦スウェーデンは7位に加えパワーステージでベストタイムをたたき出すなどヒョンデi20Nラリー1で好走を披露していたラッピだったが、メキシコでは土曜日にクラッシュを喫しノーポイントに終わった。
アビテブールはラッピに対し、今後も同じペースを維持してほしいとハッキリと伝えたという。
「あのクラッシュの後、彼は自分自身にそう言い聞かせていた」とアビテブール。
「少し保守的になってしまって十分にプッシュしている感触がなく、コンマ秒単位のミスをしてしまったと話していた。エサペッカとヤンネ(フェルム、コ・ドライバー)の結果は残念だが、前に進まなくてはならない。エサペッカは、スウェーデンでもメキシコでも速さを発揮した。この速さをしっかりキープして、今やっていることを続けていかなくてはならない。そうすれば結果はついてくる」
今月開催される第4戦クロアチアでは路面がターマックになり、ラッピは、ほぼドライになった開幕戦モンテカルロでの経験を活かしていきたい構えだ。
ラッピのチームメイト、ティエリー・ヌービルは、ここまでの3戦全戦でポディウムに上がっており、ドライバーズ選手権では首位のセバスチャン・オジエまで3ポイント差の2番手。マニュファクチャラーズ選手権ではヒョンデは、首位トヨタを27ポイント差で追う形となっている。