来季のピレリスタードライバープログラムが、使用するマシンを現行のグループN車両からWRカーにスイッチするという驚きの可能性が出てきた。
FIAはすでにWRカーに変更した場合に想定される費用を各チームに問い合わせており、WRC委員会代表のモーリー・チャンドラーも「我々はスタードライバーをリーディングドライバーやトップチームと肩を並べる存在に育てていきたいと考えている」と意欲的な意見を述べている。
この“WRカー”とは、現時点では2リッターターボの現行WRカーなのか、2011年から施行される1.6リッターターボの新型WRカーなのかは明らかにされていないが、現実的に考えて2リッターターボのWRカーのことと考えられる。
今季ピレリドライバーの5人(ヘイデン・パッドン、アレックス・ラスキ、オットー・タナック、ピーター・ホーシー、ニック・ゲオルギウ)は、先週英国エジンバラで行なわれたトレーニングセッションに、元チャンピオンコ・ドライバー、ロバート・レイドとともに参加した。週末にはイタリアのトスカーナでのグラベルテストも行なっている。
昨年同様、彼らは三菱ランサーエボリューションXに乗り、来月のトルコからWRC6戦に参戦する予定だ。