WRCから部分的にリタイアした活動スタイルを楽しんでいるオジエではあるが、WRCを8回制したその強さは依然として健在。同じくWRC王者経験者であるオィット・タナックは、オジエの選手権残留を歓迎しているようだ。
今季参戦した開幕戦モンテカルロ、第3戦メキシコをいずれも制してドライバーズ選手権では現在首位に立っているオジエは、4月20〜23日に開催される第4戦クロアチアにもエントリーしており、昨年からの通算で直近7戦のうち6戦に出走しているなど、参戦に忙しい状況はそれほど変わっていない。
タナックは「昨年の終わりからほとんどのラリーに参戦している。いつも現場にいる。もしかしたら、スウェーデンを欠場したのもメキシコでいい走行順を得るためという狙いだったのかも。彼がラリーを離れるなんてことはないんじゃないかな!」と語る。
2017年にはMスポーツ・フォードでオジエとチームメイトだったタナックは、オジエがWRCに存在していることで素晴らしいストーリーを提供してくれていると語った。
「自分としては、彼がWRCに残るのは、選手権のためにもラリー競技そのものにとってもベストなことだと思う。彼が参戦してくれるなら、自分は大歓迎。そして、砂利掃除もやってもらいたいね!」
友人でありライバルでもあるタナックからのリクエストにもかかわらず、オジエはいまのスタイルを崩すつもりはなさそうだ。WRCメキシコで優勝を飾り選手権リーダーになった後、オジエは「自分は楽しむため、チームにできる限りの貢献をするために出ている。そのことは変わらない」と語っている。
オジエはクロアチアに参戦した後の第5戦ポルトガルでは、GRヤリス・ラリー1ハイブリッドはドライブしないことをすでに示している。