2022年に史上最年少でWRCドライバーズタイトルを獲得した、トヨタのカッレ・ロバンペラ。昨年の今頃は、3戦中2勝を収めていた。王者として迎えた今季は、ここまでの3戦でまだ勝利を飾れてはいないが、そのことはストレスにはなりそうもない。チームメイトで選手権首位に立っているセバスチャン・オジエとの差は、まだ4ポイント。タイトル争いはまだ始まったばかりだ。
しかし、そのロバンペラも、次戦のクロアチアラリー(4月20〜23日、ターマック)では、ポディウムの頂点を争えるポテンシャルがあることに期待を寄せている。昨年のクロアチアでは、ロバンペラはヒョンデのオィット・タナックと激しいトップ争いを演じ、最終ステージでタナックに4.3秒差をつけて勝利をもぎとった。世界タイトルを防衛するためには、さらに多くのことが必要になっていく。
「メキシコは本当に大変だった」とロバンペラ。
「自分たちのスタート順で4位でフィニッシュしてまずまずのポイントは獲れたが、パワーステージではもっとポイントを稼ぎたかった。次のクロアチアは、スタート順がよくなるのでもっといい結果につながるはず。トップ争いをしたいね」
「昨年のクロアチアではいい思い出ができたが、トリッキーなイベント。ラリー中に天気が変われば、コンディションは難しくなる。どうなるかな」
ロバンペラは、フル参戦ドライバーでは最上位の選手権2番手につけるヒョンデのティエリー・ヌービルとはわずか1ポイント差で、ザグレブを拠点とする次戦を迎える。