4月13日、WRCクロアチアラリーに向けたプレイベントテスト中のアクシデントでクレイグ・ブリーンが急逝したことを受けて、4月14日、ヒョンデ・モータースポーツのショーン・キム社長が声明を出した。
(以下、発表内容)
昨日起きたことは、まだ飲み込めていないし、しばらく時間がかかるだろう。アルゼナウにいる全員が、チームメイトであり友人でもあるクレイグを失ったことに、深い喪失を感じており、この非常に困難な時間を同僚たちと支え合っている。
彼について、私たちのチームの中でとても大切な存在で評判の良いメンバーだったと語るのは、表面的なものでしかない。クレイグはラリーに対して深い情熱を持っていた。単なるドライバーではなく、このスポーツを心から愛する人だった。クレイグは、率直に気持ちを表すことで、多くの人を魅了してきた。独特の言葉遣いで、ステージフィニッシュでの名言がいつも話題になった。
クレイグは驚異的なドライバーでもあった。我々のチームでもそれ以外のキャリアでも、たくさんのハイライトがあるが、2月のWRCラリースウェーデンでは彼の真骨頂を見せてくれた。最高のパフォーマンスを披露して、自身が持っている素晴らしい才能をみんなに思い出させた。あのポディウムはチームにとってだけでなく、彼にとってもとても大きな意味を持っていた。
この深い喪失感を、ラリー界全体、そしてそれ以上の人たちが感じていることは明らかだ。この1日での溢れるほどの悲しみと嘆きが、クレイグという人物を物語っている。友よ、安らかに。