WRCクロアチア：ティエリー・ヌービル「今回はみんなが優勝を願っていた」土曜日コメント集

WRCクロアチアラリー、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント（抜粋）。首位でこの日を迎え、最初の2本ではリードを広げたティエリー・ヌービル。3本目での小さなミスでこの日の走行を終えることになり、目指していた僚友に捧げる優勝が遠ざかったことに悔しさを見せた。
（カッコ内は順位の前日比）

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■エルフィン・エバンス/総合首位（↑）
*マニュファクチャラーズ選手権ポイント対象外

「長い一日だったが、今日を終えての自分たちの順位という意味ではよかった。序盤はダーティな場所で慎重になりすぎたかもしれないが、午前中の間に良くなっていったし、マシンの動きも悪くなかった。午後の内容には完全には満足していない。オィットに対してタイムをロスしていたし、彼がトラブルを抱えたから自分たちは助かった。でも、このラリーでは、道に残ってトラブルを避けることも戦いの大きな一部だ。このようなラリーでのリードとしては大きいものではないので、明日もリスクをコントロールしながらいい走りをしなくてはならない」

■セバスチャン・オジエ/総合4位（↑）

「カッレといい戦いができているし、今日はふたりとも順位を上げることができた。狙っていた順位ではないが、少なくともチームのためにより多くのポイント獲得に近づいている。マシンの中では楽しめたし、少なくとも午後はトラブルのないループにできた。午前はリエゾンでトラブルを修復しなくてはならず少し到着が遅れてペナルティを受けてしまった。でも、少なくとも戦いを続けられているし、あの後はいいペースだった。残り4ステージも、このような流れを続けていく」

■カッレ・ロバンペラ/総合5位（↑）

「今日は順位を取り戻すために本当にハードに戦っていたし、順位を3つ上げることができてセブとも接戦になっている。彼と戦うのはタフなことなので、今日はまさにプッシュしていたし、一日を通して速かった。昨日の午後からはマシンのフィーリングやセッティングがよかったので、今日はより自信を持ってスタートすることができた。午前は走行順もよく、先頭でクリーンな道を走ることができた。2回目のループはかなりダーティでスリッパリーになったけどね。明日はできる限りポイントを獲ることを目指す」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■オィット・タナック/総合2位（↑）

「何が問題なのか分からない。ドライブするのが難しいんだ。何が起きているのか分からないが、ともあれ今日のステージが終わってうれしいよ」
(SS14後）

■ピエール・ルイ・ルーベ/総合7位（=）
「自分のタイム（ベストから14.5秒遅れ）に少し驚いている。すごく遅かったので、理解に苦しむ。何が悪いのか、調べなくてはならない」
(SS14後）

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
■エサペッカ・ラッピ/総合3位（↑）

「今日はペースをつかみ切れていなかったが、ポディウム圏内にいることはもちろんいいこと。昨日と比べてフィーリングが違っていたが、ダーティなターマックでは完璧になどできない。金曜日のようなドライビングを心がけたが、上位のタイムに迫るのは難しかった。コンディションはさらにスリッパリーになっていた感じだったし、グリップがないと感じた時は自信も持てない。新ステージはトリッキーになることは承知していたが、めちゃくちゃダーティだった。残念ながら午前にティエリーがコースオフしてしまったので、自分たちの走行順は有利になったから集中しなくてはならなかったし、最終日に向けてマシンの改善点を模索しているし、ポディウムに上がってラリーを終えることを目指している。少なくとも、チームのみんなのために何かを持ち帰ることができるからね」

■ティエリー・ヌービル/SS11でデイリタイア
「エルフィンに対してのリードを守ろうとして、最初の2本はうまくできていたしペースも良かった。SS11で、3速の右コーナーへの進入でわずかにブレーキが遅れ、カットに入ってしまい、コーナーの進入でリヤのグリップを失ってしまった。アウト側のコンクリートにヒットしてしまい、今日の戦いが終わってしまった。左リヤのダンパーとアップライトが破損してしまったので、走行を続けることができなかった。あの段階ではあまり走りやすさを感じられていなかった。スプリットでは少しタイムが遅れていたけどリズムは維持できると感じていたが、そうはならなかった。優勝争いをしていると、小さなミスが起きてしまうこともある。チームには本当に申し訳ない。この週末はみんなが優勝することを夢見ていたし、その理由はみんなが承知しているとおりだ。近いところにつけていたしベストを尽くして信じ続けていたが、残念ながら努力は報われなかった」