WRC第4戦クロアチアラリー(ターマック)のWRC2は、シトロエンC3ラリー2のヨアン・ロッセルがSS1からフィニッシュまで首位を譲らない完全勝利を果たした。今季ここまで参戦した2戦をいずれもトップフィニッシュで並べ、選手権首位に立った。
ロッセルは競技初日のSS1からクラストップタイムをマークすると、その後も首位を守り続けた。それでも土曜日にはニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が猛烈なプレッシャーをかけ、その差を11.5秒にまで詰めてきた。
しかし、開幕戦モンテカルロを制しているロッセルは、競技最終日、最初のステージでベストタイムをたたき出すと、ギャップを巧みにコントロール。最終的にリードを16.1秒に広げてフィニッシュを迎えた。グリアジンは2位でのフィニッシュとなった。
2022年チャンピオンのエミル・リンドホルム(ファビアRSラリー2)は、金曜日にトランスミッションのリンケージ破損に見舞われ、6番手にまで後退。そこから挽回してポディウムフィニッシュを果たした。グリアジンに1分11秒4遅れとなったが、4位でフィニッシュしたアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2)には51秒差をつけた。
フルモーはラリー序盤にスロットルのトラブルに悩まされたが、日曜日2本目のステージでサミ・パヤリ(ファビアRSラリー2)をパス。前戦メキシコで鮮烈な勝利を飾ったガス・グリーンスミスはステージウインを4本奪取した一方で、2回のパンクと、縁石にヒットしてサスペンションを曲げたことで大量にタイムをロス。今回は6位に終わったが、パワーステージではトップタイムをマークしてボーナスポイント3を獲得している。
WRCクロアチア WRC2部門最終結果
1 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) 2:58:45.6
2 N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +16.1
3 E.リンドホルム(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:27.5
4 A.フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2) +2:18.5
5 S.パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:26.6
6 G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +5:12.4
7 A.クレマー(シュコダ・ファビアRSラリー2) +11:24.2
8 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +13:19.5