三菱自動車が100%を出資し、モータースポーツでの活動やアフターパーツの製造などを行ってきたラリーアートが2010年3月末をもって業務を縮小、モータースポーツユーザーの支援など、競技活動を廃止することとなった。
これは3月10日付けでラリーアートの田口雅生代表取締役社長の名でプレスリリースが発行されたもので、「弊社は1984年4月設立以来、多くの皆様に支えられながら現在までモータースポーツ関連の諸活動を行って参りましたが、一昨年来の経済状況の変化に伴い、弊社を取り巻く経営環境も悪化し、この度、株式会社ラリーアートは2010年3月末日をもって業務を縮小することと致しました」という内容だ。
今回の業務廃止では、ラリーアートではモータースポーツユーザー支援全般(参加支援、技術支援、ドライバーオブザイヤー表彰等)、メンバーズクラブ、オンラインショップ、ドライバーレッスン等のイベント、モータースポーツ情報の発信などすべて廃止。ただ、ラリーアートブランドでのパーツ、グッズの販売は継続して行うとのこと。
WRC世界ラリー選手権やダカールラリーなどのラリー競技、ダートトライアルやジムカーナなどのスピード競技、さらにスーパー耐久クラス2などサーキットでも確固たる地位を築いてきたラリーアートブランド。しかし、今回の大幅な業務廃止により、“The Spirit of Competition”の性格は大きく変わってしまうことになってしまいそうだ。