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WRCポルトガル:ピレリのタイヤチーム分析「ポルトガルはグラベルラリーの“大学”」

©M-SPORT

ピレリのタイヤチームは、5月12日から競技が始まるWRC第5戦ポルトガルラリーのステージ分析を公開した。WRCはここからグラベルが7戦続くが、コンディションが様々に変化するポルトガルの路面を「グラベルの大学」と表現している。


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砂からターマックまで多彩な路面は、1本のステージでも次々に変わっていくが、何よりもステージによって現れる深い轍は、タイヤシステムとマシン全体に深刻な問題を引き起こす可能性があるのは、昨年も目の当たりにしたとおり。このことは、ピレリのエンジニアがレッキを終えて分析したもので、ラリーポルトガルを「グラベルラリーの大学」と表現している。

【このラリーで特に注目される点】
ラリー全体で最もタフな日となるのは、昨年と同じく金曜日。とくに午後のループは午前よりも長く、コンディションは2022年よりも基本的に悪くなっている。また、路面がバンピーになっているところが多いこと、コース上に石があること、タイヤの摩耗が激しいことも特筆すべき点でだ。最もチャレンジングなステージになるのはSS5で、コースには石が散乱し、深い轍が特徴的なセクションもある。

土曜日も午前のループの方が午後よりも短く、この日はラリー全体でも走行距離が最長(76.02km)。前日と比べれば、攻撃的な路面は基本的に少なくなり、タイヤの摩耗も減る。どのステージにもターマックの区間が盛り込まれている。金曜日(100%ドライの予報)よりも、湿気が高くなると予想される。SS10〜13は、合計で3kmの舗装区間と石畳のセクションが1カ所あり、午後になると路面コンディションは悪くなる。日曜日の4本は、摩耗の程度は中くらいのコンディション。最もチャレンジングなステージはSS18で、ルーズグラベルが多いほか、マッドの部分も出ている。

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