WRC第2戦ラリーメキシコまであと3日。
BPフォード・アブダビのミッコ・ヒルボネンは開幕戦の勝利で得たリードをさらに広げるような走りを目指す。開幕戦ラリースウェーデンでの勝利で、フォードの通算勝利数はランチアと並ぶ74勝となり、ヒルボネンはラリーメキシコで出場100戦を迎える。
第2戦の舞台メキシコは2年ぶりの開催。メキシコシティの北西400km、レオンという2000m級の山々に囲まれた街が拠点となる。標高が高いため空気が薄く、ラリーカーは“呼吸困難”状態になり、通常に比べ30%ほどパワーダウンする。
ヒルボネンはこれまで4回ラリーメキシコに出場しており、3位がベストリザルト。今回ヒルボネンの出走順は先頭走者=砂利かき役だ。ヒルボネンは語る。
「チャンピオンシップのリーダーはこういった不利を被ることもある。ライバルたちは僕に比べればきれいな路面で走れるから、僕にとっては厳しいラリーになるだろうね。諦めずに勝てる可能性を探るよ。もちろん、スウェーデンでの勝利を後悔したりはしないさ。僕自身にとってもチームにとっても、スウェーデンでは最高のスタートを切れたよ。大切なのはメキシコでどう戦うか、そしてスウェーデンのように賢明な判断ができるかどうかだ。
グラベルの初ラウンドはいつもワクワクする。だってグラベルラウンドはシーズンの大半を占めるから、今シーズンの見通しが立つだろう?」
高地環境と時差に体を慣れさせるため、ヒルボネンはすでに26日にレオン入りしている。
セレモニアルスターとの行なわれるグアナファトはユネスコの世界遺産にも登録されている都市で、銀と金の豊富な鉱脈で知られる。
ラリーはレオンの北と東をめぐり、ふたつのスペシャルステージが市街地コースで開催される予定となっている。この市街地コースは、日曜のラリーを締めくくるステージとしても使用されるという。