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ジュニアERCはほろ苦いデビューのマックス・マクレー、父アリスターが全面サポート

©@World / Red Bull Content Pool

5月19〜21日に開催されたERCラリーポーランドでジュニアERCデビューを飾った、マックス・マクレー。部門トップ3タイムを連発し、タイトル争いに絡むだけのポテンシャルを披露した。

RALLY POLAND

マクレーは19日にミコワイキ・アリーナで行われたスーパーSSでセカンドベストタイムをマークする絶好の出足を見せたが、翌日はSS2でオーバーシュートを喫したほか、午後のループでマシン(オペル・コルサ・ラリー4)に電気系トラブルが発生。10番手まで後退してしまった。ECUに関連するこのトラブルは最終日にも発生し、この日最初のステージで深い轍にはまり、さらに4分のタイムロスにつながってしまった。それでも、パワーステージでは、部門優勝を飾ったオーラ・ノーレに1.3秒差のセカンドベストタイムをたたき出し、エントリーしたジュニアERC勢16人中、6位でフィニッシュを果たした。

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ミコワイキの現地には、息子の国際格式ラリーデビューを支えるために、父アリスターも帯同した。
「実際、タフな週末だったし、トラブルは本人のせいではない。考えていた以上に良くやったと思うし、マシンが順調な時にはとてもいいタイムを出していた」とアリスター。
「スタート前は、テストステージを2回、シェイクダウンを2回走っただけで、このマシンの経験はなかった。土曜日の日中サービスで変更を行い、午後のループの動きには満足していたが、電子系トラブルが発生し、最終日の最初のステージでは動きが悪かった。トリッキーなラリーで、何もかも新しいという状態だったが、うまく対応していた」

祖父にジミー・マクレー、叔父に故コリン・マクレーをもつ18歳のマックスは「最終ステージを走り切れて良かった。ラクなラリーではなかった」と振り返る。
「トラブル続きの週末を終えて、トップ3タイムを2回マークして終えられたのはすごく良かったし、いい形で締めくくることができた。トラブル以外は、いい経験になったし学ぶことも多かった。このラリーのアドバンテージをフルに使って、最大限の経験を積むことができた。次戦のリエパヤで、これを活かしたい」

ジュニアERCの次戦は、6月16〜18日に開催されるラリーリエパヤ(ラトビア)。今回のポーランド同様、またはそれ以上の高速グラベルイベントとなる。


元英国チャンピオンでWRCにもレギュラー参戦の経験があり、APRCラリー北海道で日本のラリーにも参戦したことのあるアリスターは、息子マックスのジュニアERCデビューシーズンを支える自身の役目について、考えを示した。

自宅のある西オーストラリアからポーランドにやってきた現在52歳のアリスターは「息子は、マシンのセッティングや、マシンの動きについてたくさん話をしてくる」と語る。
「高速のコースを試して、ダンパーやロールケージがどのような変化をするかの知識を学ぶようにして、彼にアイデアを与え、それから本人が決断する」

今季はハンコックタイヤのワンメイクで、ラリー4マシンとラリー5マシンの27歳以下のドライバーが対象となるジュニアERCは、16人がノミネートしており、アリスターは、マックスにとっていい修業の場となると感じているようだ。

@World / Red Bull Content Pool

「コンペティティブな選手権だとは思っていたが、これほどまでとは思っていなかった」とアリスター。
「真剣勝負のシーズンになる。でも、マックスは一年を通して学び、経験を積むことができる。もちろん、少し悔しい結果だったと思うが、膨大な学びもあった。次戦のラトビアにつながると思う」
(Graham Lister )

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