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ヒョンデ・モータースポーツ、テクニカルディレクターにフランソワ-クサビエ・ドゥメゾンを起用

©HYUNDAI / McKlein

ヒョンデ・モータースポーツは、テクニカルディレクターにフランソワ-クサビエ・ドゥメゾンが就任したことを発表した。新たな重職を設置し、運営体制のテコ入れを図る。

現在54歳のドゥメゾンは6月1日から同職に就き、WRC、カスタマーレーシング事業、電動モータースポーツプログラムを通して、ヒョンデ・モータースポーツのテクニカル部門の運営にあたる。

ドゥメゾンはこれまでに、ウィリアムズ・レーシング、フォルクスワーゲン・モータースポーツでテクニカルディレクターを歴任。WRC、F1、ラリークロス、TCRを通じて26年間の経験を積んできた。フォルクスワーゲン・モータースポーツでは、ドゥメゾンが在籍していた2013〜2016年にWRCのドライバーズタイトル、マニュファクチャラーズタイトルを4回獲得。4シーズンにわたって、ラリー52戦中、43勝をマークしている。また、2016年、2017年はTCRインターナショナルでドライバーズタイトルを獲得している。

ヒョンデ・モータースポーツでは、同社の世界中の研究開発グループと連携し、さまざまなモータースポーツプログラムを技術的に実現するための車両およびパワートレイン部門の管理責任を負う。特に、WRCのプログラムマネージャー、クリスチャン・ロリオーと緊密に連携し、ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドの開発および競争力強化に尽力するという。

ドゥメゾンは、ヒョンデ・モータースポーツのシーン・キム社長とチーム代表のシリル・アビテブールをサポートし、同社の将来のモータースポーツプログラムを決定・構築にも関わる。

ヒョンデのNブランド&モータースポーツ担当副社長ティル・ワルテンベルグは「フランソワ-クサビエ・ドゥメゾンがテクニカルディレクターに就任することは、ヒョンデ・モータースポーツとNブランドの冒険が、またエキサイティングなステップを踏むことにつながる」と語る。
「ヒョンデ・モータースポーツは、わずか10年という短い期間で大きな成果を上げており、今後も成長・発展していくための体制が整っている。フランソワ・クサビエと当社のモータースポーツプログラムに関して、現在および将来に渡って協力できることを楽しみにしている」

ヒョンデ・モータースポーツのシーン・キム社長は「フランソワ-クサビエがアルゼナウで、モータースポーツ活動全体の技術部門を牽引してくれることをうれしく思う」とコメント。
「WRCやTCRレースなどを通じた彼の豊富な経験と実績は、当社がモータースポーツプログラムのベンチマークとしての地位を確立する上で、非常に貴重なものとなるだろう。また、技術的なリソースをすべて管理することに加え、ラリーやレースにおけるパフォーマンスを強化・促進するために、ヒョンデ自動車社内の研究開発グループと密接に連携することになる」

今季からヒョンデ・モータースポーツのチーム代表を務めるシリル・アビテブールは「しばらくこの会社とその活動に没頭した結果、技術部門の中で統一された存在が必要であることがハッキリと分かるようになった」と語る。
「フランソワ-クサビエががテクニカル・ディレクターに就任することで、ヒョンデのモータースポーツプログラムを活性化させ、成長させることができる。FXは、現在の競争力を向上させるだけでなく、当社の施設を改善し、社の能力をトップクラスのモータースポーツ組織へと変化させることで、社の将来を形づけることに貢献してくれると思う。 彼は、モータースポーツで勝つだけでなく、支配するために何が必要かを知っている。その経験こそが、今後数年間、我々の努力を結集し、タイトルを獲得するために必要なのだ」

フランソワ-クサビエ・ドゥメゾンは「ヒョンデ・モータースポーツでこの新しい役割を与えられたことに、とてつもない興奮を覚えている」と意欲を語る。
「ヒョンデがモータースポーツ領域において、既存の取り組みだけでなく、将来への取り組み、特に電動モータースポーツプログラムにおいても、素晴らしい可能性を秘めていることは明らかだ。自分の任務は、ヒョンデ・モータースポーツ事業の能力を強化し、世界最高レベルにまで成長させること。自分はこの挑戦に喜びを感じており、WRCやカスタマーレースプログラムですでに大きな成果を上げているスタッフと一緒に働くことを楽しみにしている」



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