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WRCサルディニア:今季未勝利のヒョンデ、相性のいいグラベルラリーで初優勝を狙う

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)に、ヒョンデはティエリ・ヌービル、エサペッカ・ラッピ、ダニ・ソルドをヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのドライバーとしてエントリーする。

前戦ポルトガルからグラベル7連戦に突入した今季のWRC。このポルトガルでヒョンデは、3人のドライバー全員がトップ3争いに絡み、ソルドとラッピがそれぞれ2位、3位とダブルポディウムを達成した。チームは今季まだ勝利を挙げていないが、サルディニアは過去5勝、ポディウム12回と相性がいい。今季からヒョンデで戦うラッピは、直近2戦のクロアチア、ポルトガルと連続でポディウムに上がっており、チームはサルディニアで今季初優勝に期待をかけている。

前戦ポルトガルはテクニカルトラブルにより5位に終わったヌービルだが、サルディニアでは過去2勝をマークしており意欲を高めている。
「サルディニアではたくさんの試練が待ち受けるが、最も厳しいのは暑さとタイヤの摩耗。ステージも難しく、路面がラフで、すごくナローでテクニカルでもあるので、ミスが許される余地は少ない」とヌービル。
「このコンディションにできる限りいい形で対応し、好リザルトを目指してハードに戦うことが目標。ポルトガルは、自分たちにとっては厳しい週末になった。ダニやエサペッカとは違うセッティングで臨んだので、それがトラクションやマシンバランスに苦戦した理由のひとつではないかと思う。チームメイトと同じようなセッティングに切り替えたので、パフォーマンス向上につながると思うし、それをラリーで試すことを楽しみにしている」

ここ2戦連続でポディウムに上がっているラッピ。今季最初のグラベルラリーとなったメキシコでも、デイ2でアクシデントに見舞われるまではラリーをリードしていた。
「サルディニアは基本的にはかなり速度域が低く、ステージはとてもテクニカルだ。2ループ目は特にタイヤやマシンに厳しく、地盤の石やルーズな石が露出してくる」とラッピはサルディニアの難しさを語る。
「気温が30度近くと高いという試練も加わる。自分は汗をかきやすいので、ドライバーとして栄養管理と水分摂取に留意しなくてはならない。ドライのグラベルラリーでは、週末全体で成功を収めるためには金曜日がとても重要なので、自分たちはそこに重点を置く。安定したパフォーマンスを披露して、パンクの原因となる石を避けて、チームのためにポディウムフィニッシュを持ち帰りたいね」

サルディニアでは過去2勝、ポディウム5回と特に相性のいいソルドは、前回の参戦でも2位に入っている。
「サルディニアは、今季ここまでのグラベルラリーとは異なる試練が待っている。道はもっとナローで、サンディでスリッパリー。だから、ミスは一切許されず、ミスをするとその痛手は大きい」と語るソルドは、今季4度目のWRC参戦。
「このイベントでは走行順がすごく重要になり、後方からスタートする方がステージがクリーンになる。モンテラーノのステージは50km近く距離があり、まさにチャレンジ。ポルトガルでは37kmのステージがあったが、それでも1本を通して集中力を維持するのは大変だった。今回の目標は、最低限でもポディウムフィニッシュ、できれば優勝争いに絡みたいね」

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