今週開催されるWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)に、Mスポーツ・フォードはオィット・タナック、ピエール-ルイ・ルーベのふたりをフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のドライバーとしてエントリーする。
ドライバーズ選手権では現在2番手につけるタナックは、タイトル争いを続けるために重要なポイント獲得を目指しての戦いを続ける。
2週間前に開催された前戦ポルトガルでは、タナックとルーベがいずれも一時はラリーをリードし、週末を通してトップタイムをマークした。ふたりは自信を高めて、この経験を活かしてサルディニアで好リザルトマークを目指す。
特にタナックにとって、サルディニアはいい思い出の残るイベント。2017年にフォード・フィエスタWRCでWRC初優勝を挙げたほか、昨年もこのイベントを制している。
「サルディニアは様々な面で独特なラリー。道はグリップがとても低く過酷だが、同時にすごくナローで、木や石の間を高速で抜けていく。ここでのドライビングは、いつも楽しいよ!」とタナック。
「Mスポーツのチームのみんなは、米国のフォード・パフォーマンスと協力して、自分たちのパフォーマンスを次の段階に引き上げる努力をしてきた。サルディニアの前には、テストで忙しい日々を過ごした。少しでも速さを引き出すために、あらゆる手段を検討している。目標は、ライバルたちにさらに近づくこと。少し時間がかかるかもしれないが一歩一歩前進しているので、いい方向に向かうはずだと思っているよ」
ルーベは昨年のサルディニアでは、プーマ・ハイブリッド・ラリー1でのわずか3度目の参戦でポディウム争いに絡む活躍を見せた。金曜日を通して3番手を守り続け、最終的に自己ベストとなる4位でのフィニッシュを果たしている。今回も金曜日は走行順に恵まれるため、ポディウム圏内を目指すための後押しとなりそうだ。
「ポルトガルで金曜日に見せた自分たちのペースがあれば、サルディニアではいい内容を期待できると思う」とルーベ。
「今回は、ミスを一切避けることがとても重要。ほんの小さなミスでも、大きな痛手につながりかねないからね。ペースがあることは分かっているので、あとはすべてがまとまれば、いい結果につながるはず。それをサルディニアで実現したいね」