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【速報】全日本ラリー丹後:ヘイキ・コバライネンがターマック全勝となる4勝目

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2023年シーズン全日本ラリー選手権第5戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」は、6月11日(日)に最終日の6SSを走行し、トップカテゴリーのJN-1クラスは、ヘイキ・コバライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が、福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)に1分15秒2差をつけてシーズン4勝目を飾った。1分58秒2差の3位には新井大輝/毛利太哉(プジョー208ラリー4)が入っている。

ラリー2日目は前日のルートを逆向きに走行。「Oouch(4.56km)」、「Nariai Reverse(12.82km)」、「Tsunotsuki Reverse(12.26km)」の3SSをサービスを挟んでリピートする6SS、59.28km。予報どおり夜半から降雨があり、スタート時点でも路面にはウエットが残った。

ラリー初日、JN-1クラスの3番手でSSを走り切りながらも、SS5で排気漏れの症状が発生し、最終サービスでデイリタイアを選択した勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリスJP4-ラリー2)。チームはマシンを修復して再車検を通過したものの、エンジンがかからず大きく遅れてサービスイン。修復作業を行い再びスタートしたが、エンジンがかからなくなる症状が出るおそれがあることからリタイア届けを提出し、戦列復帰を果たすことはできなかった。

オープニングのSS7、総合ベストタイムをマークしたのは、JN-2クラスに参戦する山田啓介/藤井俊樹(トヨタGRヤリス)だった。2輪駆動のプジョー208ラリー4をドライブする新井大輝に0.1秒差、福永修に0.5秒差をつける堂々の一番時計だ。ウエットコンディションを警戒したコバライネンは、1.1秒差の総合4番手・クラス3番手タイムでまとめている。

10km以上を走行するSS8とSS9、乾きつつある路面に対応し、ドライとウエットタイヤをクロスで組み合わせたコバライネンが連続ベスト。「なんとかヘイキに追いつきたい」とプッシュを続けている福永との差を、午前中だけで1分02秒3にまで拡大している。

2分19秒1差のクラス3番手に新井大輝。SS8で柳澤宏至/竹下紀子(トヨタGRヤリス)に並んだ眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリスDAT)が、クラス4番手に順位を上げた。新井大輝と眞貝の差は5.5秒と、路面がドライアップした午後のセクション、まだ分からない状況だ。

中間サービスを挟んだ午後のセクション。乾き切った路面でコバライネンはフルアタックを披露し、圧巻の3連続ベストタイム。福永との差を1分15秒2とさらに引き離し、ターマック4連勝を達成した。コバライネンには届かなかったものの、午後の全SSをセカンドベストでまとめた福永が2位表彰台を手にしている。

「今回はシンプルなラリーだったね。ただ、今朝の午前中は少し濡れていたこともあって、ドライとウエットタイヤを組み合わせて走った。午後は完全なドライコンディションになったから、限界を見極めようとハードにプッシュしたよ。来週はフィンランドでグラベルラリーを走る。カムイに向けていい準備になるはずだ」と、コバライネンは余裕のコメント。

福永も「スバルが欠場したり、最大のライバルの勝田選手もリタイアしましたから、こういったラリーで2位を確保できて良かったです。次からはグラベルのカムイですし、流れが変わると考えています。ヘイキとの差もターマックほどはないと考えているので、優勝を狙っていきたいです」と、次戦カムイでの挽回を誓う。

「丹後のようなストップ&ゴーのコースで、ドライコンディションになると、やはり上位2台には歯が立たないですね」と、振り返った新井大輝は、唐津以来となる3位表彰台。眞貝と柳澤による順位争いは、SS11で総合3番手タイムをマークした柳澤が眞貝を6.6秒差で逆転、最終のSS12も眞貝を上まわった柳澤が4位を得た。

JN-2クラスは、奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)が、最終日も安定したペースをキープし、唐津以来となる勝利。合計タイムでもJN-1勢に割って入る3番手につけた。



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