今週開催されるWRC第7戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)に、初めて参戦するヒョンデのエサペッカ・ラッピ。独特な伝統の一戦に向けて、「怖さはなく、新しい冒険というだけ」と言い切る。
6月22日(木)にナイロビで開幕するこのイベントにラリー1マシン勢でこれまで参戦の経験がないのは、ラッピとMスポーツ・フォードのピエール・ルイ・ルーベだけ。
「サファリは新しい冒険だし、間違いなく一度は出ておきたいイベントのひとつ」と語るラッピは、現在32歳。
「これまでに経験したことのないものであるのは分かっているが、それが非常に興味深いところでもある」
今季ヒョンデに移籍したラッピは直近3戦でポディウムに上がっており、ラフで過酷なWRCラウンドとして知られるサファリでも連続記録更新を目指す。
「マシンの動きが順調なら、ラフなことはあまり気にならないしドライビングを楽しめる」とラッピ。
「調子が悪ければ、楽しむのが難しくなる。レシピはシンプルなんだ。サルディニアでは、チャレンジングなコンディションでも僕らのマシンが強いことがわかったので、ケニアでもうまくいくはずだ」
ラッピは、WRCポイントランキングでは現在、首位に立つトヨタのカッレ・ロバンペラに51ポイント差の6番手につけている。
(Graham Lister)