2023年シーズンWRC第7戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)は、6月22日(木)にオープニングのSS1が行われ、Mスポーツ・フォードのオィット・タナックが、3分14秒3のベストタイムをマークして首位に立った。0.1秒差の2番手にはトヨタのセバスチャン・オジエ、2.4秒差の3番手には同じくトヨタのカッレ・ロバンペラがつけた。
1953年にエリザベス女王の戴冠式を祝して初開催されたサファリラリーは、今回が70回目という記念大会。クルーは水曜日にシェイクダウンを行い、木曜日午後からナイロビ郊外に設けられた4.84kmのSS1「Super Special Kasarani」を走行した。
翌日からの本格的な走行を前に幸先良くベストタイムをマークしたタナックは「サファリは本当に厳しいイベントだし、今日はまだラリー本番が始まったとは言えないね。土曜日を走り切った段階で、どの位置にいられるかだ。このタフな1日で多くのことが分かると思う」と、慎重にコメントした。
ヒョンデのティエリー・ヌービルはトップに2.7秒差の4番手タイム。シェイクダウンでヒョンデi20 Nラリー1の駆動系トラブルからタイムを記録できなかったヒョンデのエサペッカ・ラッピ、トヨタGRヤリス・ラリー1を転倒させたトヨタの勝田貴元も無事にマシンを直してSS1をスタート。ラッピはベストから4.0秒差の6番手、勝田は5.1秒差の7番手につけている。
SS1を走り終えた勝田は「クルマを完璧に直してくれたチームに心から感謝しています。このステージを最高のフィーリングで走ることができました。滑りやすいステージですが、とても楽しかったです。明日からも楽しめるよう、頑張ります」と、マシンをリペアしたメカニックへと感謝を意を表している。
このステージ、5.9秒差の8番手タイムで走ったヒョンデのダニ・ソルドは、ジャンプスタートにより10秒のペナルティ。首位から15.9秒差の16番手と上位争いから一歩出遅れている。
競技2日目はSS2〜SS7の6SS、SS走行距離は125.82km。オープニングのSS2は、日本時間6月23日の14時00分にスタートする。
WRCサファリ SS1後暫定結果
1. O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 3:14.3
2. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +0.1
3. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2.4
4. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +2.7
5. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3.3
6. E.ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) +4.0
7. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +5.1
8. P-L.ルーベ(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +8.0
9. O.ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9.7
10. J.セルデリディス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +11.3