101回目の開催となったパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが6月25日、米国コロラド州で開催され、横浜ゴムのADVAN A005(ドライ用)を装着した「2018 Wolf TSC-FS」でアンリミテッドクラスに出場したロビン・シュートが、8分40秒080のタイムで昨年に続いて総合優勝を飾った。そのほか、ヨコハマタイヤを装着したマシンが全5クラスでそれぞれクラス優勝を飾った。
(以下、発表リリース)
横浜ゴムのサステナブル素材を使用したADVANレーシングタイヤ装着車が
米国の過酷なヒルクライムレースで2年連続の総合優勝、全5クラスで優勝
横浜ゴム(株)の「ADVAN(アドバン)」レーシングタイヤ装着車が2023年6月25日に米国・コロラド州で開催された「第101回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」で2年連続の総合優勝を果たしました。今回、優勝マシンはサステナブル素材を使用した「ADVAN A005(ドライ用)」を装着して勝利しました。当社はグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」45周年となる本年は「ADVAN」最大化への挑戦「ADVAN CHALLENGE」のテーマの下、同レースでの2年連続の総合優勝を掲げており、目標を達成しました。
総合優勝したのはアンリミテッドクラスに出場したRobin Shute(ロビン・シュート)選手の「2018 Wolf TSC-FS」でタイムは8分40秒080を記録。Shute選手は昨年もADVANレーシングタイヤを装着して総合優勝を果たしており、2連覇となりました。今回装着した「ADVAN A005」は、本年より「全日本スーパーフォーミュラ選手権」にワンメイク供給しているものと同スペックで、従来タイヤと同等のグリップ性能を維持しながらサステナブル素材比率33%※を達成しています。また、サイドウォールにバイオマス由来のゴムを使用し再生可能原料比率を高めた「ADVAN A005」を装着してエキシビションクラスに参戦したRandy Pobst選手の「2021 Tesla Model S Plaid」がクラス2位を獲得。サステナブル素材を使用したタイヤにおいても優れた走行性能を実現する当社の高い技術力を実証しました。
そのほかの供給タイヤを装着した選手も活躍し、Tanner Foust選手の「2023 Radford Type 62-2」がエキシビションクラスで、Codie Vahsholtz選手の「2013 Ford Open Vahsholtz Custom」がオープンホイールクラスで、さらにDavid Donohue選手の「2019 Porsche GT2 RS Clubsport」がタイムアタック1クラスでそれぞれ優勝。また「ADVAN A052」のワンメイクで競われる「ポルシェ パイクスピークトロフィー by Yokohama」クラスではHayden Bradley選手がクラストップでフィニッシュしました。ADVANレーシングタイヤ装着車は総合優勝を含めて全5クラスで優勝し、当社は勝利を足元から支えました。
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」は1916年から開催されている伝統あるヒルクライムレース。別名「雲へ向かうレース」と呼ばれ、標高2,862mのスタート地点から標高4,300mにあるゴールまでの約20kmのコースにて競われます。ヨコハマタイヤ装着車は2020年と2022年に総合優勝を果たしています。
横浜ゴムは2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のタイヤ消費財事業において高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げています。その中で、モータースポーツ活動を先行技術開発および「ADVAN」「GEOLANDAR」ブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技で培った技術を高性能・高品質な新車用および市販用タイヤの開発にフィードバックしています。
また、サステナビリティ経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げ、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていきます。サーキュラーエコノミーではサステナブル素材の使用率を2030年に30%以上、2050年に100%とすることを目指しています。
※天然ゴム、アブラヤシの実やオレンジの皮から生成したオイルなど各種自然由来の配合剤を活用するとともに、リサイクル鉄や廃タイヤから再生したリサイクルゴム、さらにマスバランス方式の合成ゴムを採用することで原材料全体の約33%をサステナブル素材とした。
■リザルト