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トヨタ、グッドウッドにラリー1など多数マシンを出展、ラトバラ、オジエ、エバンス、カンクネンがデモ走行

©TOYOTA

トヨタは、7月13日~16日に英国で開催される2023年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに、トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドやGRヤリス・ラリー2コンセプトをはじめ、多数のモータースポーツ車両を展示することを発表した。WRCチーム代表のヤリ‐マティ・ラトバラ、WRCを戦うセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、さらにユハ・カンクネンがデモンストレーション走行を披露する。

(以下、発表リリース)


TOYOTA GAZOO Racing、モータースポーツのカーボンニュートラルな未来と世界選手権をテーマに
2023年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに出展

・7月13日~16日に開催される2023年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、将来のル・マン24時間レース(以下、ル・マン)水素カテゴリーを見据えた「GR H2 Racing Concept」の展示、水素で走る「GR YARIS H2」とe-fuelで走る「GR Supra GT4 EVO」によるヒルクライム走行などにより、カーボンニュートラルなモータースポーツに向けたトヨタのマルチパスウェイを表現

・各種世界選手権とダカールラリーでの勝利を記念し、車両展示を実施。世界ラリー選手権を制した「GR YARIS Rally1 HYBRID」、および「GR Yaris Rally2 Concept」が登場

・ダカールラリー優勝ドライバーであるナッサー・アル-アティヤが、グッドウッドのオフロード・コースに華を添える“Nasser’s Jump”のデザインに協力

・新型車両「GR Supra GT4 100th Edition Tribute」と水素燃料電池車「MIRAI SPORT CONCEPT」も展示

TOYOTA GAZOO Racing(以下、TGR)は、7月13日~16日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード※において、モータースポーツの迫力と興奮はそのままに、持続可能でカーボンニュートラルな未来に向かって発展させていくためのマルチパスウェイの考え方をテーマとして、e-fuelを使用した車両や、将来の水素の可能性を示す車両の展示やデモランを行います。

また、TGRは、2022年、3つの世界選手権での年間タイトル獲得、及び、ル・マンとダカールラリーのダブルタイトルを獲得したことを記念し、世界耐久選手権(WEC)、世界ラリー選手権(WRC)、世界ラリーレイド選手権(W2RC)での勝利を支えた車両を展示します。なお、2023年シーズンにおいて現在トヨタはWRC、WEC、W2RCの3種目すべてにおいて、マニュファクチャラーランキングとドライバーランキングで首位に立っています。

さらに今年は、ナッサー・アル-アティヤの活躍を称えた“Nasser’s Jump”がオフロード・アリーナに新設されます。今年1月、コ・ドライバーのマシュー・ボーメルとともに、TGRで3度目のダカールラリー優勝を飾ったアル-アティヤは、「GRダカールハイラックスT1+」を駆ってコースに登場する際の派手なアクションをさらに盛り上げるジャンプのデザインに協力しています。

そして、「GR YARIS Rally1 HYBRID」を筆頭に、GRヤリス3台が登場します。2022年のWRCタイトルを総なめにした「GR YARIS Rally1 HYBRID」に加え、Rally2用に開発中の「GR Yaris Rally2 Concept」、そして水素エンジン搭載の「GR YARIS H2」がフェスティバルに初登場します。

「GR Yaris Rally2 Concept」は、2022年WRCシーズン終盤のラリー・ジャパンでコンセプトカーとして発表され、世界各国の地域選手権に参加可能なカスタマーカーとして提供予定です。一方、「GR Yaris H2」は、高いパフォーマンスが求められるモータースポーツに不可欠なスピード、サウンド、フィーリングをドライバーと観客双方のために提供することを目的に開発しているカーボンニュートラルな水素燃焼エンジン技術を披露します。

これらのGRヤリス3台のデモランは、TGR WRT代表のヤリ-マティ・ラトバラ、WRCタイトル獲得を狙うエルフィン・エバンス、WRCで8度の優勝を誇るセバスチャン・オジエ、そして日曜日にはWRCで4度の優勝を誇るフィンランドの伝説的ラリードライバー、ユハ・カンクネンがハンドルを握ります。

水素関連では、先月初公開さたれた「GR H2 Racing Concept」の展示も行います。会長の豊田章男が今年のル・マンで発表したこの水素エンジン車両のコンセプトカーは、水素トップカテゴリーへの参戦を視野に入れて開発されました。会場では「GR010 HYBRID」とともに展示予定です。この車両は、2021年にル・マンのハイパーカー部門が導入されて以来、WECで圧倒的な強さを誇り、2021年と2022年に2年連続でマニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトル、ル・マン優勝を達成しています。

最新のGT4車両である「GR Supra GT4 EVO」は、フェスティバルの新型車用「First Glance paddock」に展示され、TOYOTA GAZOO Racing Europe副会長でル・マン優勝3回を誇る中嶋一貴のドライブでヒルクライムコースのデモランも行われます。カーボンニュートラルが叫ばれる時代に、モータースポーツの感動的なサウンドと興奮を残すことを目指しているもうひとつの例として、e-fuelで走行する姿を披露します。このe-fuel技術の可能性は、過去ニュルブルクリンク24時間レースでも披露されました。

「GR Supra GT4 EVO」は、2020年のフルシーズン初参戦以来、世界各地で数々の勝利を獲得してきたレーシングクーペの最新モデルとして、昨年発表されました。ターボチャージャー付き3.0リッター6気筒エンジン、ブレーキシステム、ハンドリング性能のアップグレードが施されています。
また、「First Glance paddock」では、TGRが推進する「モータースポーツ起点のもっといいクルマづくり」の一例として、欧州向け新型車「GR Supra GT4 100th Edition Tribute」の一般公開も行われます。この特別仕様車は、「GR Supra GT4」を100台生産したことを記念した車両です。欧州で100台が限定販売され、プラズマオレンジの専用塗装、マットブラックの19インチ軽量アルミホイール、カーボンファイバー製ダッシュボードインサートが特徴です。GT4レーシングカーを彷彿とさせるリア・スポイラーもオプションで選択できます。

また、セダンタイプの燃料電池自動車「MIRAI」のスポーツバージョン・コンセプトカー「MIRAI SPORT CONCEPT」の公開も予定しています。日本のスーパー耐久富士24時間レースでデビューし、ル・マンでもH2ビレッジにて展示されました。専用のディフューザーを備えた力強い新しいフロントスタイリング、マットブラックのエクステリア、ローダウンサスペンション、ミシュラン・パイロットスポーツSタイヤを装着した21インチアルミホイールを備えています。

※イングランド南部の歴史あるグッドウッド・ハウスの敷地内で開催されるモータースポーツの祭典

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