フォード・レンジャーT1+の開発を進めているMスポーツは、先日の集中テストを終え、2024年の1月に予定されているMスポーツのダカールラリーデビューに向けてさらに前進を見せた。
南アフリカのネイル・ウーリッジ・モータースポーツと共同で開発しているこのレンジャーは、ヨーロッパ、アフリカ、中東でテストを行い、ダカール2戦分に相当する1万km以上の走行を重ねてきた。
Mスポーツでテクニカル面を牽引するクリス・ウィリアムズは「我々はシャシーを入念に研究し、剛性と耐久性に関する構造的な改良の機会を見出した。これらの変更は、厳格なテストプログラムを通じて行われ、検証された」と語る。
「レイガーの最新ダンパー技術を駆使して、ラリーレイド専用に設計された新しいダンパーとウイッシュボーンのセットアップを行い、モーション・レシオを改善した。新しいセットアップをフランスとモナコでテストしたが、パフォーマンスが大幅に向上した」
「我々にとっての最大の試練は、冷却パッケージを最適化すること。我々は、冷却の簡素化と効率化に重点を置いた。CFDを使って空力を研究し、車両の空気の流れを理解し、異なる速度で熱を排出する最適な方法を学んだ。我々の変更を検証するため、ドバイ、南アフリカ、モロッコと、いずれも気温40度を超える環境でテストを行った」
2024年のダカールラリーは1月5〜19日にサウジアラビアで開催。アルウラでスタートし、紅海沿岸のヤンブでフィニッシュを迎える。
(Graham Lister)