WRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)、WRC2はアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)が優勝を飾った。
序盤はオリバー・ソルベルグ(ファビアRSラリー2)がペースを握ったが、金曜日にサスペンションダメージでリタイア。その後は、2021年のWRC2チャンピオン、ミケルセンが流れを握った。フィンランドの若手で同じくファビアRSラリー2を駆るサミ・パヤリが、最終日の4SSをすべて制するなど追い上げを見せたが、ミケルセンは超高速グラベルステージでもリスクのレベルを絶妙にコントロール。今季2度目のWRC2参戦で、2勝目をマークした。
「この週末はクレバーなアプローチで臨んだ」と語るミケルセンは、タイトル争いでは2番手に浮上した。
「金曜日はオリバーが素晴らしいペースを見せていたし、限界も超えていたんじゃないだろうか。自分たちは安定した速さを維持した。彼がコースオフした後は、できる限りいい形でギャップを維持することに努めていた。パワーステージでは全開で攻めたくなるものだが、25ポイントを獲得するのがとても重要なので、今回は少し抑えた」
パヤリは2位と大健闘。3位には、ヒョンデi20Nラリー2での初参戦に臨んだ2022年のWRC2チャンピオン、エミル・リンドホルムが食い込んだ。リンドホルムはSS1で切り株に引っかけた後、金曜日の午後は断続的なパワーステアリングのトラブルに苦しんだが、以降はスムーズなラリーを展開した。
木曜日のシェイクダウンで転倒したマルコ・ブラシア(ファビアRSラリー2)も見事な挽回を見せて、4位。ミコ・マルチェク(ファビアRSラリー2)は、SS19でロベルト・ビルベス(フォード・フィエスタ・ラリー2)をかわして5位フィニッシュを果たした。
WRCエストニア WRC2最終結果
1 A.ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2:45:57.2
2 S.パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +9.7
3 E.リンドホルム(ヒョンデi20Nラリー2) +1:21.7
4 M.ブラシア(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:03.6
5 M.マルチェク(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:23.0
6 R.ビルベス(フォード・フィエスタ・ラリー2) +2:35.2
7 E.カール(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:35.7
8 J.マクリーン(ヒョンデi20Nラリー2) +3:59.2