今週開催されるWRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)に、ドライバーとしてトヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッドで参戦するヤリ‐マティ・ラトバラ。しかし、今回の参戦が2024年により多くマシンを駆るためのアピールではないと強調した。
かねてから「40歳になるまでにラリー1マシンでWRCに参戦してみたい」という願望を明かしていたラトバラは、現在38歳。今回、母国で開催されるWRCラウンドでは、チーム代表職を離れて、2020年2月のラリースウェーデン以来となるWRC最高峰レベルでの参戦に臨む。待望のラリー1マシンでの競技参戦も今回が初めてとなり、テストと7月に英国で開催されたグッドウッド・フェスティバルオブスピードで走行しただけだ。
「今回のラリー参戦は、来年もキャリアを続けたいとアピールするためではない。あくまでもいい話題にするためと、自分自身が楽しむため」と語るラトバラは、WRCフィンランドでは過去3回、勝利を収めている。
「ラリーエストニアでは、トラブルに遭った時にどこにジャッキを当てるかなど細かい部分を確認した。それから、オンボード動画でラインなどもチェックしたよ。でも、フィンランドで全開で走ろうとはしない。正しい方法で自信を築き、マシンのいいフィーリングをつかむことが一番重要だ」
(Graham Lister)