WRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)、WRC2部門は、地元フィンランドの若手サミ・パヤリが優勝を飾った。トクスポーツがプリペアしたシュコダ・ファビアRSラリー2を駆るパヤリは、これまで2度、WRC2部門のポディウムに上がっていたが、母国のWRCラウンドで待望の部門初勝利をマークした。
2021年のジュニアWRCチャンピオンのパヤリは、現在20歳。金曜日の午後にパンクに見舞われたが、そこから見事な挽回を見せ、土曜日にヤリ・フッツネン(ファビアRSラリー2)がテクニカルトラブルでリタイアすると、ここで首位に浮上した。33.9秒のアドバンテージを握って最終日を迎えたパヤリは、この日は絶妙なペースコントロールで全SSをクリア。最終的に33.8秒差で部門優勝、総合でも7位に入る健闘を見せた。
「本当に最高の気分。どのラリーでもみんなにありがとうと行っているけれど、ここにいられることが本当にうれしい。とてもいい気分だし、支えてくれたたくさんの人々のおかげ」とパヤリは喜びを見せた。
Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2)はステージウインも連発して、ニコライ・グリアジン(ファビアRSラリー2)との3位争いをわずか0.2秒差で競り勝った。
アンドレアス・ミケルセン(ファビアRSラリー2)は、土曜日のパンクに加え、サスペンションとブレーキのトラブルを耐え抜き、4位でのフィニッシュ。リザルトしては悔しい結果だが、選手権争いでは今回は選手権ノミネートしていなかったヨアン・ロッセルを抜いて首位に浮上した。
ERCにレギュラー参戦している地元フィンランドのミッコ・ヘイッキラ(ファビアRSラリー2)が5位と健闘、ゲオルグ・リンナマエ(ヒョンデi20Nラリー2)は、SS20で高速スピンを喫しながらも6位でのフィニッシュを果たした。
WRCフィンランド WRC2部門最終結果
1 S.パヤリ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2:43:15.0
2 A.フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2) +33.8
3 N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:07.8
4 A.ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:31.5
5 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:00.6
6 G.リンナマエ(ヒョンデi20Nラリー2) +2:17.2
7 M.マルチェク(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:44.0
8 L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:44.4