米国の国内ラリー選手権、アメリカン・ラリーアソシエーション(ARA)第7戦オジブウェ・フォレストラリー(グラベル)が8月24〜26日、ミネソタ州で開催され、新型スバルWRXを初めて実戦に投入したスバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナックが優勝。2015年以来となるチームの新型マシンにデビューウインをもたらした。今回の勝利により、セメナックとコ・ドライバーのキートン・ウィリアムズはタイトル連覇も決めている。
シリーズ屈指の高速グラベルで、ステージ距離も長いことで知られるオジブウェラウンド。しかしセメナックは、初日に設定された8本のステージをすべて制して、初日だけで9分以上の大差をつける圧倒的な強さを披露する。
新型マシンでの実戦初日を終えたセメナックは「今日はドライブするのが本当に楽しかった。これまでたくさんテストを重ねてきたのでマシンにはかなり馴染んでいたが、実戦で走りタイムを競う状況ではまったく新しい経験になる。まだ学ぶことも多いが、このマシンはとにかく最高。このマシンの初めての実戦の舞台として、オジブウェのステージはうってつけだよ」と語る。
最終日はSS10でシーマス・バークのアクシデントによりステージが中断。SS10〜12がキャンセルになるハプニングもあったほか、ラリーフィニッシュを目前にパンクに見舞われるなどのドラマも乗り越えたセメナックは、パワーステージも含め、この日に行われた7SSもすべて制して圧勝を飾った。
新型WRXのデビューウインとともに、今季のARAタイトル獲得も決めたセメナックは「新世代のラリーマシンにとって、完璧なデビューになったよ! 新しいマシンでの初めてのイベントで、気持ちのいい夏の日に初勝利を飾った。今年、大変な尽力を費やしてくれたチーム全員に感謝したい」と喜びを語った。
今季のARA最終戦、レイク・スペリオール・パフォーマンスラリーは、10月13〜14日に開催される。
ARAオジブウェ最終結果
1 B.セメナック(2023 スバルWRX) 1:46:54.9
2 J.オリバレス(2021 フォード・フィエスタ) +10:52.2
3 M.ディキンソン(2015 スバルWRX STi) +11:12.3
4 M.フーパー(2010 レクサスIS350 グラベルスペック) +17:15.1
5 N.オドレ(2006 レクサスIS 250) +24:35.2
6 T.ルーニー(2015 スバルWRX STi) +27:49.6