9月28日〜10月1日に開催されるWRC第11戦ラリーチリ(グラベル)に、チリ出身のアルベルト・ヘラーがフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1で参戦することが決定。チリ出身のドライバーがWRCラウンドのトップカテゴリーに参戦するのは、2012年のラリーアルゼンチンで元F1ドライバーのエリセオ・サラザール以来。ハイブリッドのラリー1マシン時代に入ってからは初めてとなる。
現在29歳、チリのラリーチャンピオンでもあるヘラーは「WRCのトップクラスマシンをドライブするチャンスをつかむのは、すべてのドライバーにとっての夢。二度と訪れないかもしれないから、逃すわけにはいかない」と語る。
「目標は楽しむこと。想像してみてほしい。ラリーのトップカテゴリーでトップのドライバーとトップのマシンで走るんだ。そんな中でポディウムとかそんな結果を想像するのは、ばかげている。自分は理性的な人間だし、楽しみたい。もちろんベストを尽くす」
今回のWRCチリは、9月28日、ヘラーの出身地であるチリ中部のロスアンヘルスをスタートし、10月1日にラリーの本拠地であるコンセプシオンでフィニッシュを迎える。ヘラーのWRCチリ参戦はこれが2度目となるが、初めて参戦した2019年はクラッシュを喫している。2度目のWRC母国ラリーに向けて、ヘラーは9月にMスポーツでテストを行う予定にしている。
Mスポーツ・フォードは、次戦のアクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)では、ジョルダン・セルデリディスが6月のWRCサファリ以来のエントリーをしており、2戦続けて3台体制となる。
(Graham Lister)