©Naoki Kobayashi
モハメド・ビン・スライエムFIA会長がWRCアクロポリスの現場で取材に応じ、FIA評議委員でもあるトヨタ自動車の豊田章男会長との会話において、トヨタが株式を所有するスバルが、WRCに復帰する可能性を「感じた」と語った。
さらにはトップカテゴリー参入に必要なエンジンに関しても、「トヨタ側が供給することも可能なようだ」と続け、これまで願望レベルでしかなかったスバルの復帰の可能性が、WRCの現場で真剣に注目を集める状況になっている。RALLY PLUS.netは全日本ラリー選手権でのデモンストレーション走行のために北海道を訪れていた豊田会長を直撃。次のような期待のできるコメントを寄せてくれた。
「私自身がFIAの評議員でもありますし、ル・マン24時間の会場でもスライエム会長と会いました。話題はラリー1クラスが3チームじゃ少ないよね、ということ。ラリー2が今、けっこう盛り上がっている中で、頂点であるラリー1を盛り上げるためには参加メーカーを増やし、トップクラスのシートの数を増やさなきゃいけないという話を、ラリー出身のスライエム会長とずっとさせていただいています。
そんななかで『自分の役割は、かつて活躍していて、乗っていた選手も数多くいるスバルさんや三菱さんをとにかく“こっち”にくる気持ちにさせることですよね』と伝えさせていたきました。だからどこでも手を挙げてくれれば、協力はします。とは言っても競争ですからね。特にスバルさんは負けず嫌いですから。スーパー耐久の場でも競争しながらもっといいクルマづくりをお互いやっています。スバルさんとは仲良くやってますし、しょっちゅう（WRCの）話はしています。（出る出ないの判断は）世の中の応援じゃないですかね。スバルさんがんばれ、トヨタがんばれというのが大事な気がします」
