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全日本ラリー北海道:帯広で華々しく開幕、JN‐2クラスは奴田原文雄のタイトルが確定

©Jun Uruno

全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道(グラベル)は9月7日、北海道帯広市の駅前北多目的広場周辺でセレモニアルスタートを実施。多くの話題に注目が集まる中、華やかに幕を開けた。

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今回、最も大きな注目を集めるのは、トヨタ・ガズーレーシングWRTのチーム代表、ヤリ‐マティ・ラトバラの参戦だ。勝田範彦と同じく、トヨタGRヤリスJP4-ラリー2でJN-1クラスにエントリー。
「ラリー2マシンは、今年の2月にテストをして、その後は英国で行われたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでもステアリングを握った。ついに実戦でドライブすることになるね」とラトバラは意欲を見せる。

一方、新井敏弘は待望の新型車、スバルWRX S4での実戦デビューを飾る。新井の全日本ラリー参戦は5月の久万高原以来。テストで500km以上を走り込み、満を持してラリー北海道を迎えた。
「新型マシンだし参戦の間が空いたので、様子をつかみながらラリーを終わる頃までにペースをつかめたらいいと思う。左ハンドル仕様にしたのは、自分が慣れているから。20年近く左ハンドルで参戦していると、普段のクルマは左ハンドルではないのに、なぜかラリーでは左ハンドルの方が馴染む」と語っている。

今回のラリー北海道には、ユハ・カンクネン、モリゾウによるデモラン走行も予定されており、ふたりは15時半から始まったラリーショーにも登場。多くの観客が集まり、今回の大会に参加する車両が勢ぞろいする賑やかな様子を楽しんでいた。セレモニアルスタートでは、ラトバラがスタートする旗振りをモリゾウこと豊田章男TGR-WRT会長が務め、会場を盛り上げた。

Jun Uruno

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ラリーは9日(土)から競技走行を開始。この日は、陸別サーキットを走行するRIKUBETSU LONG(4.53km)から始まり、イベント最長のYAM WAKKA(23.49km)をそれぞれ3回ずつ、間にPAWSE KAMUY REVERSE(9.51km)を2回ずつ走行する8SS・103.96kmのステージが設定されている。ラリーエリアはここ数日、大雨に見舞われており、レッキでのコンディションはマディ。特に最長ステージのYAM WAKKAはほとんどのドライバーが滑りやすさを懸念を示しており、予報されている雨の状況次第では非常にチャレンジングになることが予想される。

なお、今回のラリー北海道では、JN-2クラスでタイトルの可能性を残していた山田啓介が参戦しなかったことから、奴田原文雄(トヨタGRヤリス)のタイトル獲得が確定した。コ・ドライバーの東駿吾は前戦ラリーカムイでタイトルが決まっており、クルー揃ってチャンピオンを決めてラリー北海道を迎えることになった。

今季ここまでを振り返って奴田原は「KYBのダンパーや、新しい再生可能なオイルを使うなどの新しい試みが順調に進み、今年の課題をクリアしてきたと思う。その中でしっかりタイトルが獲得できたことはよかった」と語っている。

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