ヒョンデは、10月26日〜29日に開催されるWRCの新規イベント、第12戦セントラル・ヨーロッパラリー(ターマック)に、ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッドのサードドライバーとして、テーム・スニネンの起用を決定した。本戦に向けた準備として9月16日〜17日、オーストリアラリー選手権第6戦ボックリグウェルトラリーにスニネンをi20Nラリー1ハイブリッドでリザルト対象外で参戦させた。
29歳のスニネンは、オーストリア東部のクルムバッハを拠点としたこのイベントで、初めてi20Nラリー1ハイブリッドの舗装戦に参戦。WRCセントラル・ヨーロッパに向けて、舗装路での理解を深めることに活用した。スニネンは設定された12SSすべてでトップタイムをマークしたが、週末とも快晴に恵まれたコンディションに対し、変わりやすい環境を期待していたことを明かした。
「安定したコンディションで走れたのは良かったが、セントラル・ヨーロッパでは、このような天気にはならないと思う」とスニネン。マシンのパフォーマンスについては、低速コーナーでのハイブリッドの展開制御に感銘を受けたと語る。
「とてもよかった。グラベルではあまり感じられず、グラベルの低速コーナーからの立ち上がりでは、すごくホイールスピンをしてしまう。今回はドライコンディションだったので、迅速に速さを高められていた」
「セントラル・ヨーロッパを楽しみにしているが、大きな試練になることも承知している。先週のラリーではオーストリアのクルーと話をしてWRCで使用する道のことを聞いたが、かなりテクニカルでツイスティ、汚れた場所も出てくるかもしれないと言っていた」
セントラル・ヨーロッパの前にスニネンは、9月28日〜10月1日に開催されるWRC第11戦ラリーチリ(グラベル)でもラリー1マシンで参戦する。