マーカス・グロンホルムが2010年2月に開催されるWRC開幕戦スウェディッシュでフォード・フォーカスWRCをドライブするという。コ・ドライバーは長年コンビを組んできたティモ・ラウティアイネンだ。
「スウェディッシュは僕の好きなラリーのひとつだ。第一線から遠ざかっている間、僕はずっと“ソーゲン”のステージをもう一回ドライブしたいと考えていたんだ。その機会を手にしてワクワクしているよ」とグロンホルム。
この“ソーゲン”へのグロンホルムの愛はつとに深い。自らが経営するショッピングモールに入っているレストランの名前がそれに由来することは地元ファンの間ではよく知られている。
「やるからにはもちろん勝ちを狙っていくさ。テストすれば勝負カンはある程度取り戻せるはずだからね」
グロンホルムはマティアス・テルマンのチーム、チーム・テルミネーターのエースとして走ることになる。
「ちょっと前まで、北極圏近くのレビっていうスキー場に行って休暇を取っていたんだが、そこでテルマンとWRC参戦のアイデアについて話しあっていたんだ。それでこのチームが結成されたと言うわけさ」
気になる体制だが、マシンとサービスについてはMスポーツのサポートを受けることが決まっている。つまりトップクラスのマシンがグロンホルムには与えられるということだ。第一戦から遠ざかっているとはいえ、2009年ポルトガルでは一時2番手を走行し、スウェディッシュラリーで過去5回の勝利を挙げているグロンホルムがどのような戦いを見せてくれるのか注目したいところだ。